2008年07月24日

今週の出張音楽コラム:7/24

 ニュース系メルマガ大手「忙しいあなたの代わりに新聞読みます」にて、毎週木曜日、音楽コラムを連載中しています。
 今週は、こんな内容を書いています・・・



auの新機種「Smart Sports」のCMでガンガンかかっているので、
すでに頭にこびりついている人も多いのではないでしょうか。
今回は、キマグレン「LIFE」をご紹介します。

キマグレンは、湘南出身の男性デュオ。
2ndシングルがいきなりの大抜擢となったわけですが、
この楽曲はそんな大抜擢にふさわしい・・・



この続きは、本日発行されたメルマガにて掲載中。興味のある方は、どうぞ読んでみてください。


posted by はじ at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週のコラム紹介。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月23日

山下達郎「ずっと一緒さ」

ずっと一緒さ
ずっと一緒さ
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山下達郎
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<短い中に過不足なく詰まった言葉>

 4分音符での刻みが繰り返される、オーソドックスなピアノバラード。派手な印象こそ与えないものの、力強さを感じる楽曲です。

 言葉は、難しい言い回しや珍しい技法などは使われていません。
 特にサビは、『昼も夜も 夢の中まで/ずっと ずっと 一緒さ』と非常に平易で、かつまっすぐな愛のメッセージです。サビ入りの『あなたと』などは、サウンドが一瞬ブレイクするのも合わさって、非常に印象的。

 そして、全体を通して、一音ずつ噛みしめるように歌っています。よく、英語は一音に言葉を詰め込むことができるので、日本語よりも耳馴染みがよい…という話を聞きます。が、この歌はまったく逆を行っている、と言えるんじゃないかなと。
 メロディラインに音を詰め込んで印象的に響かせるのではなく、一音ずつに力を込めて発することで、その言葉を聴き手へと染みこませるように届けている感じ。まあ、この人の歌声だからこそ、ということもあるかと思いますが。

 そんな歌い方だと、必然的にフレーズごとの文字数は少なくなります。だけど、ここもベテランのテクニックを感じるところ。語数が少なくても、語りたい表現を巧みにまとめ、不要な部分をそぎ落とし、かつ平易にわかりやすく語っているなあと。

 たとえば、Aメロ。ずっと「〜して」という語りかけで繋いでいく中の『こびりつく/涙を融かして/冬はもうすぐ終わるよ』。これだけで、傷ついた過去にとらわれないでほしいという思いを、冬から春への移り変わりの情感を合わせて語ってしまっているわけです。
 『つないだ手の温かさが/全てを知っている』
 こちらも、あれこれ説明せず「全て」と言い切ってしまっていることで、短い中に力強さを出し、サビのまっすぐな愛の語りかけに繋がっているわけで。こうしたさりげない巧さは、やはりベテランならではといったところでしょうか。続きを読む

2008年07月22日

メルマガ、Vol.150発行。

メールマガジン≪現代ポップス雑考。≫
Vol.150 2008/07/21 発行部数:めろんぱん 443/まぐまぐ 235

<雑考バトン>
清水翔太『「アイシテル」』
 〜実力派の放つミディアムバラード

<新着レビュー>
トータス松本「涙をとどけて」
〜等身大の日常から、本当の自分を掬い出す


 今号で、メルマガ配信150回を達成しました。発行開始からちょうど3年で、現在は700近い人に読んでもらっています。ちょろちょろ減ったりもしつつ、全体的には緩やかに増えていっているということは、メルマガやブログで興味を持って読み続けてくれる人が増えているのだろうなあ…と勝手に思って嬉しがっています。ありがとうございます!

 この機会に、まだメルマガは読んでいないという方も、ぜひ購読してみてください。
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 そんなわけで、今後ともどうぞよろしくお願いします!


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  バックナンバーも開放しています。
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2008年07月20日

aiko「二人」

二人
二人
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aiko
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<隠された本心から漂う、切々とした切なさ>

 タイトル、そしてアップテンポで始まる曲調からして、愛し合う「二人」を描いたハッピーな歌なのかな…と想像していると、実はまったく違うテーマが盛り込まれていることに気がつかされる一曲です。

 のっけから『夢中になる前に 解って良かった』。意味深なフレーズを出しつつも、その後には一途でなかなか制御できないくらいの恋心が切々と描かれていきます。想いが止まらなくなってしまいそうな、ギリギリの状態にあること。「あなた」のどんなことも知っていきたくなっていること。そんな激しく渦巻く感情を隠すため、気がつかれないようにあえて『同じ様にあなたを見た』。
 恋の駆け引き、というにはあまりに甘酸っぱいドキドキが伝わってくる初々しさを感じる展開です。

 そう、この歌は両想いの歌ではなく、片想いの歌なのです。
 そして、ただの片想いでもありません。

 2コーラスに入ると、冒頭に示された内容がようやくわかります。『あたしの背中越しに見てた/その目の行き先を』知ってしまった。「あなた」が見ていたのは、自分ではなく、「あの子」なのだろう…

 意中の人が自分ではないことに、『夢中になる前に 解って良かった』。
 しかし、本当にそうなのでしょうか?もっと深入りしていたら『きっとダメだっただろう 怖くなってただろう』とつぶやく、それはとっくに夢中になってしまっているのではないでしょうか?「よかった」なんて言うのは、そうしなければ胸のうちの切なさを自分ではどう片付けることもできないからではないでしょうか?続きを読む
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2008年07月19日

SMAP「そのまま」

そのまま
そのまま
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SMAP
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<売れ線からは外れた、少し大人びた雰囲気>

 「Around The World」や津軽三味線の吉田兄弟とコラボした「Change」などで話題を呼んだ、カナダ人兄弟を含むバンドMONKEY MAJIKによる楽曲提供。穏やかさに溢れた愛の形を描いた内容になっています。

 ここ最近のSMAPの楽曲は、けっこう毎回何かしら新しい試みを盛り込んだ意欲作ばかりだったりします。「世界に一つだけの花」のビックヒット以降、彼らにはある種「普通のJ-POPソング」には戻れない、といった見えない縛りみたいなものができているように感じます。
 でも、なんというか、今ひとつ爆発力のあるものがないという気もします。それは、コンセプチュアルな楽曲制作が「売れる曲」制作とイコールではない、ということが大きいかなと。で、放っておいても一定数の売り上げは見込めますし…だから、話題になるような要素を毎回乗せてきながらも、曲自体には大きなパンチは感じられない、みたいなことになっているのではないかなと。

 や、今回の曲も決して悪くはないのです。むしろ、大人の余裕が感じられる、穏やかな優しさに満たされた音楽に仕上がっています。『別れの無い出会いだって約束するよ』なんてドラマティックな台詞が、ドラマティックな音の盛り上がりも伴わずにさらりと歌われているのなんて、実にスマートですし。
 曲の主題である「そのまま」の状態を肯定するのも、若い者には歌えないものだろうなと。特に、今の若者が共感しているのは、相手と「より新しい」あるいは「より良い」未来を作っていこう、成長していこう、というポジティブなメッセージです。そうではなく、現状を改善していくのではなく「そのまま」を受け入れていけばいいんだ、とこの曲は歌っているのですね。こういう点も、ちょっと大人びた雰囲気を形成している大きな要素と言えるでしょう。

 ただ、そんな大人びた雰囲気というものは、印象的にはどうしても「薄め」になってしまうわけで。いい曲でも、大ヒットには繋がりにくいものなのです。
 まあ、SMAPももういい年齢になってきましたし、若々しくJ-POPど真ん中の王道ソングは、たくさんの事務所の後輩グループに任せておけるし…このくらいの、緩やかに歳を取ってきている雰囲気のシングルがちょうどいいのかもしれません。
posted by はじ at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月18日

今週の出張音楽コラム:7/17

 ニュース系メルマガ大手「忙しいあなたの代わりに新聞読みます」にて、毎週木曜日、音楽コラムを連載中しています。
 今週は、こんな内容を書いています・・・



先週のオリコンチャートでは、いま話題のテクノポップアイドルユニット
Perfume「love the world」が1位を獲得。
アルバムに引き続きシングルでも首位に輝いたことで、
しかもテクノというジャンルとしては初の1位ということで、
彼女たち自身、そしてテクノポップの隆盛をはっきりと印象付けました。

…しかし今回は、あえて、そのPerfumeと順位を争って惜しくも2位となった、
マキシマムザホルモンをピックアップしてみましょう。
だって、タイトルからして「爪爪爪」ときていて、
歌詞に至っては・・・



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2008年07月17日

GReeeeN「旅立ち」

旅立ち
旅立ち
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GReeeeN
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<王道ど真ん中の「別れ」シーン>

 ミディアムテンポ&平易な言葉とキャッチーなサビ&シャッフルのリズムに乗るラップ、とすっかり毎度おなじみとなったGReeeeNです。
 今回は、リリース時の季節柄もあるのか、「桜」のイメージを盛り込んだ別れの歌。お互いに離れる中でも、未来を追っていく「君」を応援する、というポジティブな内容に仕上がっています。

 何度かこのブログでも取り上げましたが、この曲で描かれる別れは、一人称視点の男性側が「残る」そして相手の女性側が「旅立つ」構図になっています。
 男性主人公が旅立つのではなく見送るパターン、やっぱり近年増えてきている気がしますが、いかがでしょう。現代の若者が受動的な意識になってきていることの表れだ!女性の社会進出が定着してきたことの表れだ!…なんていきなり言っちゃうのは、さすがに飛びすぎでしょうか。
 ただ、「誰かにエールを送る」メッセージソングに人気が集まる傾向は感じていて。その点を踏まえると、別れのシーン、相手を見送る視点、さらに<明るく送り出すポジティブさ>もセットで、受け入れられやすい設定として増えつつあるのかなと。

 いつものデートで、『夢を求めて 旅立つと言ったね/君の涙と共に』と、夢を追うために新天地を目指す決意をした「君」。「僕」は『笑顔で送り出すと決めたから』と、その決心を受け入れます。
 『君は/「少しの間、、、」と』というフレーズから、おそらくはこの二人はもう二度と会わないというわけではなく、今後も連絡を取り合ったり、そのうち再会することを考えているのでしょう。歌詞中に描かれるフレーズを追っていくと、まるで今生の別れのようにドラマティックですが。

 「駅で見送り」「手紙を渡す」、あと「ぶつかったのが出会い」なんて、とにかくベタなストーリー展開。意外性はないですが、まあこういうタイプの楽曲はヒネっても泣き度合いが下がるだけなので、このくらい王道な感じがいいのかもしれません。
 一番ぐっと来させるべきサビ頭が、するっとインパクトなく始まってしまうので、ちょっとキャッチ的に弱いかな。テクニック的には面白いんですが、ここまで王道を行って感動を誘おうとしているなら、もっと引き込んで聴かせる形のほうが正しかったのではないでしょうか、と。
posted by はじ at 06:10| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月14日

ORANGE RANGE「君station」

君station
君station
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ORANGE RANGE
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<キャッチー過ぎないしっとり感>

 タイトルからして、ユーモア溢れるノリのいいアップテンポ系かと想像していたら、思いきりしっとり方面でした。そんなわけで、「花」「キズナ」そして「SAYONARA」という方向のミディアムバラードです。

 彼らは毎回キャッチーなサビを作ってくる印象がありましたが、今回はどちらかというとその直前、『イッショウケンメイ』で耳を引きつけ、そして『Ah』という伸ばしに繋がっていきます。サビ自体は、かなり長々とフレーズが続き、そこまでキャッチーじゃないかなと。
 そのぶん、メロディラインには今までにない落ち着きを感じます。バーっと盛り上がる感じではないですが、じわじわと込み上げてくるような雰囲気が。これ、ストリングスとの相性はいいんじゃないでしょうか。

 歌詞は、『また迷いながら歩いてく』たいへんな道のりを『終わりなき旅へ』とポジティブに受け止めて進んでいこうという意志を描いています。タイトルのstationは、これからの未来へ向かう前に、ふと立ち止まっている「今」を指しているのでしょうか。
 相変わらず言葉が散らかってしまっていて的を絞りきれていない感がありますが、細かい表現には光るものもあります。すっと挟まれる『ボロボロ穴だらけのポケット』とか『砂時計をひっくり返して生まれてきたんだ』とか。
 一方、砂時計をギミックとして使うのであれば、それは直線的な時間のイメージに繋がるのに、別所では『まわる まわる時の中で』と輪廻を思わせるフレーズがあったり…こういうところがあるので、どうしても「いい言葉を並べてみた」感を受けてしまいます。ここが改善されると、ぐっとよくなるんじゃないかなあと。
posted by はじ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月11日

絢香「手をつなごう」

手をつなごう/愛を歌おう
絢香
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<深みを目指すサウンド、視点の広がった言葉>

 ドラえもん映画の主題歌にして、かなり入魂のという気迫が漂う壮大に展開していくバラードです。

 上下動が激しかったり、ファルセットを多用していたり、情感溢れる歌い方にしても非常にソウルフルかつテクニカル。前作の「CLAP&LOVE/Why」でも感じましたが、より高みを目指そう、「本格派」な雰囲気をまとおうとしているようです。
 今回なんか、いかにも上質のJ-POPバラードだったヒット作「三日月」と比べると、とても洋楽に近い色合いですし、声の張り方もそちらを意識しているように思えたのですが、どうなのでしょう。

 そんなふうに、サウンド側ははっきりと一段上のレベルを狙っています。手が込んでいて深みを感じさせる一方、ややとっつきにくいという欠点もあります。
 対して、歌詞はとても平易です。『みんな生きてる 愛する人と』『未来を想うと 怖くなるけど/ずっと ずっと 続く夢があるから…』など、難しい、抽象的で回りくどい表現は一切なく、明快です。
 言葉がシンプルなので、そこまで敷居が高い歌というわけでもありません。

 ただ、語っている内容は、自分だけでなく他人の歩みにも目を向ける慈愛に満ちています。自分ひとりで悩むのではなく、「君」を気遣い、『一緒に行こう 光差す方へ』と導くように呼びかけているのですね。
 初期の頃の歌詞、たとえば「I believe」や「Real voice」などは、自分自身を奮い立たせる形で紡がれた言葉でした。そう考えると、「CLAP&LOVE/Why」から今作と、自らだけではなく周囲も巻き込んでいこうとする意志が感じられる内容なのは、本人が成長し視点が広がった成果なのかもしれません。
posted by はじ at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月10日

今週の出張音楽コラム:7/10

 ニュース系メルマガ大手「忙しいあなたの代わりに新聞読みます」にて、毎週木曜日、音楽コラムを連載中しています。
 今週は、こんな内容を書いています・・・



ポルノグラフィティも、最近はすっかり大御所の貫禄です。
24枚目となるシングル「痛い立ち位置」は、
奇抜かつリズミカルなタイトルからもわかるとおり、
彼ららしい遊び心が随所に散りばめられた一曲。

言葉遊びはタイトルだけではありません。
あちこちに押韻が仕込まれているのはもちろんのこと・・・



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posted by はじ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 今週のコラム紹介。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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