2007年06月25日

AAA「Climax Jump」

Climax Jump 仮面ライダー電王 主題歌
AAA DEN-O form 藤林聖子 鳴瀬シュウヘイ
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ (2007/03/21)
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<ユニットの特性と、変遷するヒーロー物の相性は>

 ダンスパフォーマンス&ツインボーカルの男女混合ユニット、トリプルエー。かなり押せ押せの宣伝攻勢をかけているわりにはそこまで盛り上がっていない気もしますが、とりあえずコンスタントにリリースを重ねています。
 今回は、「仮面ライダー電王」のオープニングテーマ曲ということで、DEN-O formという表記が加わった名義になっています、が、特に何か変わっているわけではないようです。

 ハイテンポで展開しつつ、広がりのあるサビへと抜けていく、まさに特撮ヒーロー物の主題歌らしい出来になっています。
 とはいえ、派手めな打ち込みトラックや、男女で入れ替わりのボーカル、『心を強くする 大事な言葉とか/かけがえない想い出を集めて』なんていう言葉あたりに違和感がある人もいるかもしれません。熱気溢れるサウンドとはいえ、コンピュータ系統の音を使っていたり、男気あふれる暑苦しい熱気一辺倒ではなく、どこか熱さを出しながらも爽やかなところがあるんですよね。

 そしてやはり、視点が若者目線です。『新しい朝を待つなら/「今」を塗り替えろ』とか『諦めたらそこが終点さ―』とか、聴き手に向けて放つメッセージもありつつも、それは自らに投げかけ、自らが進んでいくための糧にする言葉でもあるわけですね。
 昔のヒーロー物主題歌といったら、だいたいは大人目線というか、立ち上がれ!的な呼びかけをひたすら熱く歌い上げるみたいな面があったわけです。でも、これは確実に子ども
…というか若者目線、育つ側からの歌なんですね。わざわざ
『いーじゃん!いーじゃん!スゲーじゃん?!』なんてコーラスが挟まっていることからしても、若さ、フレッシュさを感じさせようとしているのが感じ取れます。
 …本当にリアルな若者らしさを出したいなら、「いー ↑じゃん ↓」じゃなくて「いーじゃん?↑」と語尾を上げたほうがそれっぽい気がします。まー、「元気いっぱい、砕けていても爽やかさもある」みたいなイメージとしての若者らしさがここでは必要でしょうから、こういう形になるのでしょうけれど。

 とにかく、主題歌のこうした視点の変化は、やはりひとえに時代の変遷によるものでしょうか。ヒーロー物もまた現代は昔とまた違う設定やストーリー展開になっていることでしょうし、視聴者層もお母様方に人気が出てきてそっち路線のアピールも考えなきゃいけなかったりとか、いろいろあるみたいですし。

 とりあえず、AAAは、ツインボーカルという形態のためにむしろ感情移入がしにくいユニットなのだと思うのですよ。若者っぽさを前面に出して、少年の気持ちも少女の気持ちも代弁するぜ!と打ち出すのは両取りな気がするところですが、実際に受け取るのは「少年」か「少女」のどちらかですからね。むしろ受け取る側としてはどこかピントがぼやけたり、薄まっているように感じたりしてしまうんではないかなという。歌って「共感」だけがアピールポイントじゃないですが、やっぱり損しがちなわけで。
 でも、なにかの主題歌であれば、その作品に寄り添う形で共感を得られやすくなる。しかもお得意の疾走系サウンドと熱いメッセージが展開できるとあれば、なかなか相性はよかったのかなと。


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