2008年02月11日

NEWS「weeeek」

weeeek【通常盤】
weeeek【通常盤】
posted with amazlet on 08.02.11
NEWS 鈴木雅也 Gajin JIN h-wonder GReeeeN zopp
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<軽快でポップな展開にも、さらっとしたマジメさのスパイス>

 2007年に活動を本格的に再開したNEWS、「星をめざして」に続く2作目となるのがこちら。ポップ系ヒップホップの新星・GReeeeNによる提供曲ということで、タイトルがまるでクレジットのようです。インパクト大。
 これ、テーマが一週間なので、個人的にはeをひとつ増やして「weeeeek」にすると計7文字でいいのになーとか思ったりしました。まあ、そうはいかなかったんでしょう。NEWSの現メンバーが6人なので、その点ではちょうどいいですし。

 なんといっても『明日っからまた 日、月、火 ほら水、木回って金、土、日曜』と、小気味よく繰り出されるサビの展開が印象に残ります。これは、いわゆる数え歌の一種として分類できるでしょうか。SunSet Swish「マイペース」が数をつけて言葉を並べていったように、誰もが知っている一週間の曜日を次々に挙げていくことで、聴き手への耳にフレーズが浸透しやすくなるのです。
 で、その後に続くのは『夢の日々を 大事にいきましょう』あるいは『僕ら日々を 楽しんで生きてこう』とだけ。曜日を数える部分からは「どんどんと過ぎていく毎日」みたいなイメージが伝わってきますが、それと合わせても「毎日を大事に、楽しんで生きよう」くらいと、伝えるメッセージは非常に簡潔です。
 このサビの特徴2点だけを見ても、「ノリ」を重視して軽快でポップな内容にしよう、というコンセプトが感じられますね。

 メロに視線を移しても、重さ深さを排除して、単純明快な方向を目指しているのは同じ。ラップで展開されるAメロは、1コーラスではやっぱり1週間をなぞるのみ、2コーラスは日々に追われる自分を省みてみる、くらいです。
 そんな軽さをちょっと引き締めているのがBメロ。『日々生き抜いて 心は曇り 僕たちは過ぎ去っていく』と、過ぎ去る時間で磨耗したり流されたり…という無情さ儚さをさらっと提示しています。

 大塚愛「さくらんぼ」ばりの『もういっちょ!』といい、『めげずにLaugh Laugh (^◇^)』なんて顔文字を入れ込んでいるのといい、とにかく軽く軽く作ろうとしている感満載。シリアスで、重いメッセージを伝えようという一連の流れからは明らかに一線を画す、ポップ重視の内容です。
 でも、刻々と流れ去る時間の無情さを漂わせたり、具体的ではないにせよ「毎日を大切にしよう」という主張に落とし込んだり、マジメさもちゃんと入れ込んでいるわけで。ただ軽薄なだけではなくて、締めるところはきちっと締める。「ノリがよくって楽しくて、でも実は深いし勇気付けられる!」というような感想を狙っているのでしょう。
 ポップさメインの楽曲は、一時期よりだいぶ目立つようになってきているように感じます。ただ、リスナーの感覚値も作り手の意識も、軽くはあってもきちんとしたマジメな部分・メッセージ性も少しはあるべきだ、くらいの温度感なのかなあと。この曲の好調・好評具合に、そんな思考を巡らせています。


posted by はじ at 08:46| Comment(1) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(な行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月23日

NEWS「星をめざして」

星をめざして
星をめざして
posted with amazlet on 07.06.23
NEWS なかにし礼 あおい吉勇 Shusui Stefan Engblom Axel Bellinder 仲村達史 h-wonder
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<活動再開に沿った?感動を誘う言葉と音作り>

 しばらく活動を休止していたNEWSの、復活第1弾シングル。というか、まだこれで6枚目なんですねー。もっと出しているイメージがあったんですが。

 歌詞を見ていくと、なんというか…『くり返さないさ もう二度とは/同じ過ちを』とか、どうも活動休止と復帰に関してととれる内容が多いような気が。でも作詞は直木賞作家のなかにし礼だったりして、専門の作詞家でもないし、そういう意図を乗せられるっていうのもちょいと考えにくいので、なんとも。映画「ハッピー フィート」の主題歌でもあるとのことで、もしかしてそちらと関係があるんでしょうか。

 「君」に出会って希望を見出した、という内容を語るのに『一度 死んで また生き返る/そんな 魔法を かけられていた』とあるのも、若干違和感が残るんですよね。落ち込むとか立ち止まるとかじゃなくてわざわざ「死ぬ」と言うのとか。
 でも、極端な言い方をすることで、感動につなげたいという表現意図があるのでしょうね。曲の雰囲気全体は、実にキラキラとしたイメージで作られていますし、サビの入りとなんと途中でもコードチェンジがありキーが上がっているのも、鮮烈な印象に結びつきます。「星をめざす」というファンタジックな宣言も、長い伸ばし主体のメロディラインになっているサビも、『行こう!』という呼びかけも、「感動」を揺り動かすためにそれぞれ効果を発揮しているなあと。

 ファンにとっては活動再開という喜ばしい船出でもあることですし、「お帰り!」ムードを出したい、というようなコンセプトもあったのかもしれません。
 でもそうすると、脱退メンバーが出たのに『みんないるかい』は逆にえぐってしまっているんじゃないか…なんて感じるんですけどね。あ、「離れていても気持ちはひとつ」と受け取ってほしいのかも。そうすれば感動的に受け取れそう。

 ところで、なかにし礼の紡ぐフレーズは、なんというかオーソドックスな「うた言葉」ですね。すごく歌らしい歌詞というか。『ふり返らないさ 傷だらけの/少年時代など』とか、ちょっと自分の世代視点な気がします。NEWSの一人称として聴くと、言い方にやや違和感が。
 オーソドックスすぎて、なんだかちょい古めな感覚がしてしまうんですが…でも「グループ自体が原点に立ち返る」という文脈で考えると、今回の提供には適していたのかなあとも思うのです。
posted by はじ at 14:51| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(な行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月12日

navy&ivory「指輪」

指輪ブロー・ウィンド・レコードnavy&ivory, 吾郷水木生, 松本孝浩このアイテムの詳細を見る


<耳を引きつける言葉とメロディと声を持った、直球ブライダルソング>

 昨年2月リリースのしっとりピアノバラードですが、「誰の曲か」と問い合わせが殺到し、2005年の年間ランキングで1位になったとか。そして「日本有線大賞」の新人賞まで受賞した、2人組デュオ(最近ほんと多い!)のデビュー曲です。

 『約束します 君を残して 僕は死ねません』と、イントロ無しで突然歌われるインパクトあるフレーズ。これは、同様に有線から火がついてヒットしたアンダーグラフ「ツバサ」が曲冒頭にセリフを持ってきたのと同じで、普段は何気なくBGMとして流れている有線にはたと耳を奪われるだけの求心力があるよなあと。気になりますもんね。
 で、それだけにとどまらず、耳に残りやすいメロディラインと王道のコード進行。そしてシチュエーションは『白いドレスも 綺麗なメイクも 今日限りだけど/左手に光る 銀の指輪は ずっと君だけのもの』という、直球のブライダルソングでもあります。まさに婚礼の席での「誓い」とも言えるような、これから寄り添って生きていく相手への真摯なメッセージになっているんですね。

 今日の日を迎えた感慨、「君」と出会えた喜びから、ケンカもたまにしつつもそばにいてと呼びかけ、未来像を描いていきます。最後にはもし僕が先に死んだとしてもどうか悲しまないで笑っていてねと言い、『ごめんなさい こんな席で しんみりさせちゃったね』とさらに相手への気遣いを入れて…そして、出だしの「僕は死ねません」につながるわけです。

 この曲を聴く限りの印象としては「コブクロ+槇原敬之」といったところでしょうか。詞の内容を聴き取りやすい声が、やはり耳を引きつけるので、これも有線を騒然とさせた理由のひとつかなと。
posted by はじ at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(な行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年09月07日

NEWS「紅く燃ゆる太陽」

紅く燃ゆる太陽
NEWS, Satomi, 中西亮輔, Shusui, Stefan Engblom, Axel Belinder, 久保田洋司, 石塚和生, zopp, 船山基紀
ジャニーズ・エンタテイメント

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 あんまり書くこと思いつかないんですが、オリコン一位とってるしスルーするのもなんだかなあと。どこからどうみても、いかにもジャニーズらしい応援ソングですね、としか。
 ほら、だいたいこういうジャニーズのユニットって、はじめのうちはとりあえずこういうお茶の間受けのいい、元気で毒のない応援系ソングを歌うじゃないですか。そのあとで、だんだん路線が決まっていくわけです。SMAPは等身大でやや力の抜けた感じ、V6は安らぎ寄りな歌が目立つ、みたいな。デビュー当初は、とりあえず新しい最若手ってことで、まず元気のよさを前面に出してくるわけですね。

 ただそれも、かなり時代性に左右されるというか、そのときの社会の好みを反映してます。
 たとえば今回のこの「紅く燃ゆる太陽」とSMAP初期の応援ソング「笑顔のゲンキ」なんか、タイトルからもわかるくらいかなり方向性が違うわけで。いかに今、真面目さ、真剣さがもてはやされているかが、わかるというものです。
 V6のときにはすでにそういう「マジメで」な方向性だったわけですが、「MUSIC FOR THE PEOPLE」だの「Be Yourself!」だの、当時はやっていたユーロビートがバリバリにきいてました。また、同じ「マジメ」な感じでも、たとえば今回の「紅く燃ゆる」内、『だって どんなときでも/夢を抱いているから』は昔からあるようなフレーズですが、『ぼくは 持てる限りの力で』みたいな、「やってやるさ!」と自信満々なのではなく「たとえどうなろうとも・・・」という思いを感じさせる言葉は、ここ最近の等身大メッセージソングの流れを汲んでいるっぽいなあと。

 なんだかんだで、けっこう書けました。
posted by はじ at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(な行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月25日

nobodyknows+「ココロオドル」

ココロオドル (CCCD)
nobodyknows
ソニーミュージックエンタテインメント

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 全編に渡って疾走感があります。この源は、言葉の詰め込みはもちろん、複数のマイクによるリレーと相当数入る合いの手によるものでしょう。それでいて、バックの鍵盤がW→X→Ymの超シンプル・王道かつ余韻深いコードをひたすら鳴らしていたり、ラップにしてはかなりメロディ性のある流れになっていたり、「叙情系ヒップホップ」(ケツメイシ「涙」参照)の方向性もきっちり押さえた形になってます。いやー、ヒップホップもどんどん進化してきました。
 歌詞中にタイトルの「心」と「踊る」が濫用されているのはわざとなのかな?「ココロ」って言葉の響きはかなり快いし、韻も踏みやすそうなので、使いたくなる気持ちはわかります。
 あと、従来のヒップホップって、「俺はすごいから俺について来い、来ないと置いていくぜ」みたいなノリがどうも苦手だったんですが、この曲は『生真面目 恥ずかしがりでもできる』『ぎこちないならないで可愛い 心感じるままに』と割とテンションあげるの苦手な人も考慮してくれているので、ちょっと嬉しかったり。
posted by はじ at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(な行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年05月29日

NEWS「希望〜Yell〜」

 いかにもなジャニーズ系グループの歌って感じです。

 ただ、最若手なのかな?このユニットに関しては特徴があって、かならずラップでニュースニュース連呼するのと、曲の構成がドラマチックにされている点。前者はヒップホップ隆盛に便乗しているつもりなんでしょうか。もはやヒップホップの流れは、ひたすら自己アピールや社会批判をするものから、叙情的なオケをバックの日本語ライムに傾きつつあるように思えるんですが、どうなんでしょう。まあファンは喜ぶだろうしいいのかな。
 後者のドラマ性ってのはうまく言いにくいんですが、よく真ん中辺りにけっこう重さの乗ったいい旋律が、ばばん、と提示されるんですよ。この曲だと『幾千の星の夜を越えて〜』のとこ。これが一曲での完結性を際立たせてまして。
 そういうちょっとばかし凝った作りってのは意外と邦楽では軽視されがちで、パターンから少しもはみ出ていない曲が多いので、これからだんだん増えていく流れになったら面白いかなあと。
posted by はじ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(な行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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