2008年08月23日

B'z「BURN-フメツノフェイス-」

BURN -フメツノフェイス-
B’z
VERMILLION RECORDS(J)(M) (2008-04-16)
売り上げランキング: 4964


<アグレッシブさの中に秘められた情念>

 45thになるシングルは、タイアップ先の化粧品CMのキャッチフレーズをそのまま据えたナンバー。
 明らかに「不滅のフェイス」というコンセプトが先にある中で、女性視点と思われる内容で『せめてあなたの中では いつまでも輝いていたい』という心理を描き出しています。楽曲単体で見てもまったくソツのない出来になっていて、このあたりはさすがベテランだなあと。

 ノリはゴリゴリのお得意なロック&シャウト、しかも派手め。そんな中で紡がれるフレーズは、『最期はどうなっていたいか ちょっと想ってみる』とか『私の永遠度。そんなのがあるなら』とか、女性的な書き方をしているなあと感じます。前者は口調が、後者は女性誌のコピーっぽい雰囲気が。

 さて、「BURN」というタイトル、そして太陽や『血よりも紅く焼きついて』というフレーズ、曲調そのものが示すとおりこの曲は「赤」特に真紅のイメージが強いです。自分の姿を強く残したい、というアピールを含んだ歌詞全体の流れからも、ガンガン強気でアグレッシブな印象を受けるでしょう。
 しかし、この曲の視点は、恐れを知らない強気さとはちょっと違います。『消えることない色 そんなのどこにある?』というように、自分の美しさ、その他もろもろはいつか過ぎ去ってしまうという諸行無常な感覚があり、だけど『せめてあなたの中では』と願っているのですね。
 「せめて」という語もポイント。『何もかも捨てるのが 幸せでしょうか?』『来世があるなら来世まで』なども合わせて考えると、描かれているのは、報われない恋なんじゃないかなあと。想いが叶わなくても、「せめて」一瞬でも自分を記憶に留めてほしい…そんないじらしい感情があって、だけどそれは狂おしいほどに強く燃え上がっている。これはなんというか「情念」の世界ですね。

ラベル:B'z
posted by はじ at 13:26| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(は行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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