KCO
UNIVERSAL SIGMA(P)(M) (2008-03-12)
売り上げランキング: 67606
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<既存路線と分かれる方向性>
globeのKEIKOによるソロプロジェクト。実は2003年にも一度ソロとしてシングルをリリースしていたりするのですが、今回はavexにての専用のレーベル「avex globe」からユニバーサルミュージックに単独で移籍しての活動となっています。なので、本格的にソロで動いていく、ということなのかもしれません。
globeが長いこと不活発だったので、意識を入れ替える意味があったりもするのでしょうか…?
楽曲は、globeとは意識的に変えているなあという印象。トランス系の打ち込みダンスチューンが多かったglobeに対し、やはり小室哲哉らしくデジタルで彩られてはいるのですが、無機的ではなくふんわりとした柔らかさを感じるサウンドになっています。
こういうとなんですが、往年の鈴木あみ(「亜美」ではない頃の)が歌っていそうな印象ですね。
タイトルも「春の雪」となっているように、歌詞のほうも叙情性が入ってきているなあと。
『降りつもる雪と共に咲く』『少しずつ桜色が舞う』といった情景描写。また、『「お願い夜明けよ…あと少し 静寂に瞬間譲って…」』というセリフ、『あなたのわたし…わたしのあなた…』という想いの吐露など、globeでは排除されていた生っぽさや質感、等身大の感情を重視していることが感じられます。
歌い方も、一音一音をはっきりと発音するように意識しているっぽいです。声質がどうしてもglobeを想起させますが、それでもできるだけ方向性を分けよう、として作っているのかなあ、と諸所を分析すると感じます。
今後は、こうした方向性で活動を続けていくのでしょうか…