2008年07月11日

絢香「手をつなごう」

手をつなごう/愛を歌おう
絢香
Warner Music Japan =music= (2008-03-05)
売り上げランキング: 3855


<深みを目指すサウンド、視点の広がった言葉>

 ドラえもん映画の主題歌にして、かなり入魂のという気迫が漂う壮大に展開していくバラードです。

 上下動が激しかったり、ファルセットを多用していたり、情感溢れる歌い方にしても非常にソウルフルかつテクニカル。前作の「CLAP&LOVE/Why」でも感じましたが、より高みを目指そう、「本格派」な雰囲気をまとおうとしているようです。
 今回なんか、いかにも上質のJ-POPバラードだったヒット作「三日月」と比べると、とても洋楽に近い色合いですし、声の張り方もそちらを意識しているように思えたのですが、どうなのでしょう。

 そんなふうに、サウンド側ははっきりと一段上のレベルを狙っています。手が込んでいて深みを感じさせる一方、ややとっつきにくいという欠点もあります。
 対して、歌詞はとても平易です。『みんな生きてる 愛する人と』『未来を想うと 怖くなるけど/ずっと ずっと 続く夢があるから…』など、難しい、抽象的で回りくどい表現は一切なく、明快です。
 言葉がシンプルなので、そこまで敷居が高い歌というわけでもありません。

 ただ、語っている内容は、自分だけでなく他人の歩みにも目を向ける慈愛に満ちています。自分ひとりで悩むのではなく、「君」を気遣い、『一緒に行こう 光差す方へ』と導くように呼びかけているのですね。
 初期の頃の歌詞、たとえば「I believe」や「Real voice」などは、自分自身を奮い立たせる形で紡がれた言葉でした。そう考えると、「CLAP&LOVE/Why」から今作と、自らだけではなく周囲も巻き込んでいこうとする意志が感じられる内容なのは、本人が成長し視点が広がった成果なのかもしれません。


posted by はじ at 21:10| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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