2008年06月07日

KAT-TUN「LIPS」

LIPS
LIPS
posted with amazlet at 08.06.07
KAT-TUN
ジェイ・ワン・レコーズ (2008-02-06)
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<疾走する激しい感情の中にも優しさが>

 メンバー亀梨和也主演の「1ポンドの福音」主題歌として、KAT-TUN史上最速のナンバーという触れ込みでリリースされた6thシングル。
 グイグイ前へ押し出されるギターリフとドコドコと打ち鳴らされるバスドラム、そして裏拍を刻むスネアが、疾走感を演出しています。ここまで高速ビート感にこだわった楽曲は、ジャニーズのシングル史上としても初めてなんじゃないでしょうか。ノリがよくて、かつ余計な音もそぎ落とされていますし、好きなサウンドです。

 サウンドもそうですし、歌い出しのスロー部分からしても、ビジュアル系ロックバンドを意識している作り。『Lips』=口唇に惑う狂おしい感情の昂ぶりを描くところ、それも『近づけて壊したい 激しく』とどこか倒錯気味の雰囲気も香っているところなんか、特にそうですね。
 とはいえ、そこまで狂気的ってほどでもなくて、『自分だけ責めないで』『もう一人きりじゃない』みたいな暖かみあるメッセージも入っています。押さえられない感情を前面に出しつつ、きちんと「君」への気遣いを見せているあたり、やっぱりアイドルグループです。冷静に考えると、実はミディアムバラードでこの歌詞を歌ってもいけそうだったり。その場合はV6あたりになるかな。
 振り切れていないなー、こういう曲のノリだったらもっとダークに退廃的に行ってほしいなーと個人的には思ったりもしますが、あえてそこまで行かずいかに多くの人に受け入れやすいものを作るか、というエンターテイナーのプロとしての意識が感じられます。

 メロディラインは、サビの大部分を構成している前のめりのリズム(付点8分・付点8分・8分。これって何か専門的な名称があったりするんでしょうか)が印象的。疾走感のあるメロディラインを作るには、うってつけのものです。このリズムに『そのままで そのままで』とか『めぐりめぐる』といった言葉を当てているの、実に巧くはまっていますよね。
 で、歌にそこまでパワーがあるかというとそうでもないんですけど、キー的に高い位置が続くこともあり、振り絞った感じになっているので、それはそれで迫ってくる迫力として受け取れるかなと。
ラベル:KAT-TUN
posted by はじ at 12:02| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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