2008年04月28日

レミオロメン「Wonderful&Beautiful」

Wonderful&Beautiful
Wonderful&Beautiful
posted with amazlet at 08.04.26
レミオロメン
ビクターエンタテインメント (2007-12-12)
売り上げランキング: 15118


<一長一短の世界を肯定するために>

 どっしりした印象のあるミディアムテンポの中で、キラキラした音と安定感のある声。情景は、冬の高速道路に舞い落ちる雪…
 これまではどちらかというと自然物の情景を主に描いてきた感のあるレミオロメン。『冬の首都高』の渋滞、なんて都会の描写が入ってきているのは、個人的には新鮮でした。

 渋滞に心を乱されながら、『都会は溢れて 田舎は足りない/それとも逆か 似たようなものか』などと思索してみる。どちらにも一長一短はあるし、それは都会と田舎の性質に加え、人それぞれの感じ方もそうでしょう。都会にいても不満は出るし、田舎へ行ったから幸せになる、というわけでもないものです。
 …と、詳しくは書かれていませんが、そういう思いがここには込められているんじゃないかなあと推測します。

 なぜそう感じるかというと、続くサビで示されていくこの楽曲全体のテーマが、『Wonderful 間違えもある/& Beautiful 不完全でも』いいじゃないか、という内容だからです。
 完全なものなんてない。『Wonderful 不確かであれ/& Beautiful 不自由であれ』と後でも歌っているように、それでもいいんだ、と受け入れようとする意志がこの楽曲には乗せられているわけです。

 さらに言うと、そんな不完全だったり間違ったり、自分自身を超えられない自分は、変わりたいという気持ちを胸に、「光」を求めています。そして、それは最後に『光を探したのさ/あなたを探したのさ』と重ねられることで、「光」=「君」であることが暗に(わかりやすいですが)示されます。
 一長一短、不完全な世界や自分を肯定しようとする。そのためには、他の誰かの存在が必要なんだ…そんな訴えかけが、冬の都会の情景の中で語られているのですね。


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