2008年02月27日

KOH+「KISSして」

KISSして(DVD付)
KISSして(DVD付)
posted with amazlet on 08.02.27
KOH+
UNIVERSAL MUSIC K.K(P)(M) (2007/11/21)
売り上げランキング: 2842


<ピュアな少年らしさを演出する表現>

 人気を博したドラマ「ガリレオ」の主役二人が、そのまま主題歌をコラボレーション。という、なかなかにセンセーショナルな試みで生まれた一曲。とはいえ、福山雅治にしろ柴咲コウにしろ、どちらもアーティストとしての実績がある人物。
 福山本人のこれまでの実績は言わずもがなですが、さらに加えて過去に女性アーティスト松本英子をプロデュースしたこともあります。音楽に関してはきっちりツボを押さえてエンターテインメントを展開できる、職人肌な作風だなーといつも思っているので、プロデューサー向きだと常々感じています。
 柴咲コウもRUIとしての「月のしずく」を筆頭に、出演していないドラマの主題歌を歌ったり(「タイヨウのうた」における「invitation」)と、女優ではなく歌い手としての一面をはっきりと持っています。バラードのイメージが強いんですけれど、個人でも「Glitter」などアッパーな楽曲も歌いますし、2007年はグループ魂とも共演し「お・ま・え ローテンションガール」なんて吹っ切れたコミカルなキャラクターで歌ったりもしたりと、多彩な活動を展開しています。
 そんなわけで、話題性や意外性を盛り込みつつ、しっくりくる出来に仕上がっています。

 颯爽といいテンポで進んでいくポップロックサウンドの中で語られるのは、『恋愛力学 今日も格闘中』と、恋煩いに悩める「ボク」の心情。テンションはかなり吹っ切れ気味で、明るい曲調や「tu tu tulululu…」という楽しげなスキャットに乗せ、思春期の少年っぽいピュアな煩悶を歌っています。
 こういうノリは、往年のアイドルポップスを踏まえているのでしょう。名義を単純な「×」などの形式にはせずにあえてKOH+としているのも、架空のアイドルといったような見せ方にしたかったのかもしれません。

 特徴は、『幸せの答え 導き出す/方程式 探求中』『でも この人生の難問 解いてみせるよ』などといった、勉強に関する単語を歌詞表現に組み込んでいるという点です。ドラマの内容への関連性を含めているのは自明ですが、硬めの単語で恋愛を語ろうとすると幼さやファニーさ、微笑ましさを感じさせる作用があるんですよね。最近では、ちょっと方向性は違いますが、仲間由紀恵 with ダウンローズ「恋のダウンロード」なんて曲もありました。
 そうしてちょっと幼さを匂わせ、『だから「ボク」が わかんない』と自分自身に戸惑ったり、自分のすべてをぶつけてしまおうとしたりと、純粋な少年の姿を作り出していきます。どこにもそうは書いていませんが、すごく「初恋」っぽい初々しさが立ち上ってきていますよね。

 でも、キメのフレーズは『はだかの くちびる KISSして』。これは、ナチュラルな心情っぽくありながらも、艶っぽさも漂いドキッとしそうな一言です。これは、少年ではなく女性が歌っているからこそのフレーズと言えるでしょう。


posted by はじ at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビューコラボもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。