2008年02月20日

GReeeeN「人」

人
posted with amazlet on 08.02.20
GReeeeN
UNIVERSAL J(P)(M) (2007/11/14)
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<「切なさ」と「ポジティブさ」の両立は>

 「愛唄」で一躍「時の人」となった現役歯学部生4人組、GReeeeN。ヒットからけっこう間は空いていますが、「人」という字を書くことでお馴染みの?武田鉄也扮する坂本金八をジャケットにさっくりと起用してくるあたり、強まった影響力を感じさせます。

 前作がストレートに愛を伝える両想いの楽曲だったのに対し、今作は別の道を歩むことになったハートブレイクの歌。『机の横の写真は今も 笑っているからさ』と寂しさをかき立てるフレーズが差し挟まれていたり、『それはつまりね 僕は今でも』…と言いかけて余韻を残してみたり、切ない感情を描こうという意図が見られます。
 そしてサビでは、人は誰もが自分の想いを持っている、そして『今はただ別々の道を歩んで行く』と、別れを俯瞰して、しみじみと述懐しています。

 そして『まだまだこれからも行くぜ 自分らしくあれ!!!』と、ポジティブに締める。…のですが、この部分がちょっと先の「切なさ」とちぐはぐになっている気が。メロではけっこう未練がある雰囲気なんですが、サビだとすっぱりと「強く生きていこう」と前向きになっていて、なんだか違和感あります。
 現在のラブソングは、ただ恋愛を楽しむだけではなく、そこに成長や人間的な強さを見出そうとするスタンスを示すものが目立っている、というお話は何度かしています。それは相手を失った場合にも言えることで、失恋を嘆きつつもそこから立ち上がって一回り大きくなとうろする、そういった流れがあるものが隆盛しているように感じるのですね。
 なのでこの「人」もその範疇にはあるのです。ただ、要素を盛り込んでいるけれど、まとまりきっていないような。Bメロが「切ない想いに浸る⇒強い意志を持つ」転機になっているっぽいですが、『今までただ二人は楽しかったこと』を想起するだけで立ち直る、というのは少々言葉足らずな気がします。

 「人は」と、一段高みから見渡している視点になるのも、個人的な切なさ寂しさと乖離があって、それも影響しているのかもしれません。
 彼らの詞は、なんというか良い言葉を伝えようとしすぎるあまり、ちょっと詰め込みすぎたり、空回っている面があるのかなー、という印象です。「愛唄」はひたすら直球ど真ん中だったので、それほど気になりませんでしたが…
 まあ、拙い部分もまた人間味として共感できる魅力になったりするものですし。伝えたい!という姿勢はハッキリしていますしね。もう少し肩の力を抜き、遊び心を入れたもののほうが、結果的に完成度が高くなる気はします。


posted by はじ at 23:46| Comment(1) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わたしが最近気に入ってる
「SpitFunk (スピットファンク)」という
ホーンセクションがかっこいい7人組のバンドがいるんですが
こちらもめっちゃかっこいいので、
ぜひ聞いてみてください!

http://music.beautymode.net/r_pops.html
Posted by murmure at 2008年02月25日 09:41
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