2008年02月12日

ASIAN KUNG-FU GENERATION「アフターダーク」

アフターダーク
アフターダーク
posted with amazlet on 08.02.12
ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文
キューンレコード (2007/11/07)
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<初期衝動を保ちつつ、自らの道を疾走していく>

 約1年ぶりのシングルリリースも、彼らにとっては長いと感じなくなりつつあります。矢継ぎ早に新曲を出していかず、リリースの間隔をある程度とっていくこのスタンスは、彼らよりも少し前にブレイクしていたBUMP OF CHICKENと近いものを感じるところ。リリース競争には持ち込まない、こうしたスタイルも最近は浸透しつつあるようですね。

 間隔が空いても、硬質な音と言葉、端正に並べられるリズム、強い衝動からくるシャウト、リズムが変わりエキゾチックなムードになる中間部などの特徴は、依然変わっていません。
 『夢なら覚めた/だけど僕らはまだ何もしていない/進め』
 シンプルなリズムの中で、思い切りアクションを起こそうと叫ぶこのサビ最後の部分などは、初期衝動をなお維持しているなあと感じます。
 変わったといえば、ハイトーンでのシャウトがクリアになってきたというところでしょうか。「ワールドアパート」なんかだと、まだかなり濁って(あえて絶叫ぽさを出したかったのかもですが)いましたし。

 あと、詞のモチーフによく近代的・近未来的な言葉を使うのも彼らの特色だと感じていましたが、今回それはやや控えめ。『街角血の匂い流線』あたりには若干そうした気配も感じますが、『夜風が運ぶ淡い希望』『生まれ落ちた雲まで見下ろすように飛ぶ』など、わりと一般的な単語を選んでいるような。
 熟語など硬い響きの言葉を並べて一音に詰め、歯切れよいリズミカルさを演出する手法も今回ほとんどなく、ちょっと個人的に寂しかったり…
 ただ、言葉を詰めないことで音の隙間が広めになり、少しだけ軽快な印象になっている気もします。そう考えると「飛ぶ」「遠く向こう」「進め」といった歌詞世界の方向性には沿っているのかも。

 オーソドックスな構成で3分ちょいですっぱり終わっていくので、前述の点と合わせてちょいと物足りないような気もしつつ、彼ららしい簡潔さ明快さのある曲だ、とも言えそうです。


posted by はじ at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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