2008年01月22日

Salyu「LIBERTY」

LIBERTY
LIBERTY
posted with amazlet on 08.01.22
Salyu 渡辺善太郎
トイズファクトリー (2007/10/17)
売り上げランキング: 5728


<衝動のままに、惜しげもなく注ぎ込まれるポテンシャル>

 2007年にリリースされたシングル曲の個人的ベストです。紹介が遅くなったので「2007年マイベスト」には入りませんでしたが…
 このブログを読んでいただいて感じている方もいらっしゃることでしょうけれど、八方美人な性格のため、これが一番!と選ぶのって苦手なのです。でも、それだけこの曲が印象深かったんだとご理解ください。

 デビュー以来(というか、Salyuとしてデビューする前のリリイ・シュシュ時代から)小林武史のプロデュースによって活動を続けてきましたが、今作からその元を離れ、渡辺善太郎プロデュースに移行しています。と同時に、これまではほぼ他人に任せていた単独での作詞も本格的に開始しています。
 そんな新しい出発のこの曲は、まずとにかくキーが高い。単純に最高点が高いというだけでなく、ハイトーンが続いたり下がったかと思ったらまたすぐに上がったりと、半端じゃない難易度をビンビン感じます。
 それを声量と特徴ある声質で、ねじ伏せるかのように歌い上げているので、とにかくパワフルな歌声が全編に渡り堪能できます。彼女の特徴的な声は好き嫌いの分かれるところですが、相当なパワーを必要とするであろうこのメロディラインは、この密度の濃い声でなければ映えないのではないかなと。
 がっちりと脇を固めているバンドサウンドも、力強さを加速。と思ったらふっと静かに緩やかになって、でまた一気にフルスロットルまで高潮する、という。サビよりさらにキーが上がるCメロなどの力押しをしてくる一方で、緩急のギャップもまたインパクトに繋がってきています。

 小林武史はどちらかというと、楽曲に独自の色合いを持った世界を構築しようとするタイプの人だなあと考えていて。自身が参加していたMY LITTLE LOVERなんかそうでしたよね。Saluyについても、当初からそうした形でプロデュースしていたように感じています。
 ところがこの曲は、緻密に世界を構築するのではなく、むしろ枠組みを吹っ切ろうとするかのようなパワーに満ちています。で、Salyuにはそれこそ思い切り突き抜けるだけの歌唱力があったわけで。そんなわけで、こんな怪作が生まれたのでしょう。

 楽曲からほとばしる突き抜け感は、また、本人による歌詞からも漂ってきています。 『かき分けてその奥へ手を伸ばす』『この空ではもう足りない』『私は私のことを解き放つ』など、やたらと必死な言葉が並ぶ歌詞。何かを渇望し欲する、強い衝動が繰り返し表現されています。
 また、自分自身を解き放つという言い方や、『迷いの 奥にある私の目を誰も知らない』というフレーズから、「抑圧からの開放」を求める感情も見受けられます。こうした、はっきりした意志を感じさせる言葉も、楽曲や歌声の力強さを肉付けする要素になっています。

 ただ、冷静に読んでいくと、ちょっとフレーズがとっ散らかり気味かな?という感想もありまして。衝動を伝えたいあまりなのか表現が流れにまとまっていなかったり、抽象的になりすぎかなと感じる面もあったりします。
 が、『私のホトリ』『こぼしてしまった約束』など言葉選びのセンスは悪くないかなと。少なくとも、自身のイメージは把握していて、まだ表現したいことを持て余している感じ。ここはあとは慣れでしょうか。

 とにかく、これまでは抑制しつつ味付けがされていた彼女のポテンシャルを、一気に放出したという印象です。
 小林武史の透明感のある世界観が好きな人にはちょっと受け入れがたいでしょうけれど、もともとここ数作は一青窈による作詞でだいぶ鮮やかで血の通った曲世界になっていたので、その流れを楽しんでいた自分には受け入れやすかったです。ここまで加速がつくとは予想だにしていなかったのですが…
 とはいえ、こんなにこってりした楽曲だと聴いているだけでエネルギーを消耗してしまうので、むしろ今後はこんな全開な怪作ばかりにならないようにしてほしいところ。


この記事へのコメント
 SalyuのCDセールスは上昇傾向だったのに、小林武史の手を離れてから下降傾向みたいですね。
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http://www.geocities.jp/moma_beautifuldreamer/chart.20071029.htm

初動4952枚。前作1.0万枚から半減。Bank Bandのゲストボーカルや小林武史プロデュースで人気上昇してきていたはずだったが、今回は小林から離れた影響なのか一気にダウン。シングルがほぼ1年ぶり、初登場2位を記録したアルバムも今年1月でそれ以降リリースが開いたことも勢いがなくなってしまった原因かも。
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 やっぱり、小林武史の神通力は偉大だったということなのでしょうかね?
Posted by 金魚花火 at 2008年01月29日 16:31
 小林武史の流れとはかなり違う!と感じる人も多いでしょうし、そこはまあ追っていたファンの間でも動揺はあったでしょうね。そこのサイトの記述にあるように、リリースの間が開いたということも影響しているでしょうけれど。

個人的には、こういうアグレッシブなほうも、またたとえばドリーミーな曲も出して欲しいなあとも思っています。
Posted by はじ(管理人) at 2008年02月03日 23:59
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