2007年12月12日

PUFFY「オリエンタル・ダイヤモンド」

オリエンタル・ダイヤモンド/くちびるモーション
PUFFY 奥田民生 吉井和哉 上田ケンジ 井上陽水 大貫亜美
キューンレコード (2007/09/05)
売り上げランキング: 11288


<意味よりも響きとイメージで、きらびやかに散りばめられるオリエンタルテイスト>

 さて、2000年代に入ってからはあんまり表立ってブームの風上に立つようなことはなくなったものの、北米で大ブレイクしたり、海外プロデューサーがアルバムを手がけたり、甲本ヒロト提供曲を歌ったりスカパラとコラボしたり、いろいろと幅の広い活躍をマイペースに続けています。カップリングの「くちびるモーション」も、何気に吉井和哉の提供だったりしますし。

 何かと話題の耐えない活動を続けていますが、今回は90年代の大ヒット曲を作り上げた井上陽水/奥田民生のタッグがたいへんひさかたぶりに実現。「渚にまつわるエトセトラ」が1997年リリースなので、ちょうど10年ぶりです。
 で、展開されるのは、やたらハイテンションながらもハチャメチャで意図不明な世界観。オリエンタルのタイトル通り、エスニックな響きの音が鳴り響くなか、アジア各国の名前や文化の単語を羅列しまくり…って、これ「アジアの純真」じゃないか!
 『ブータン バーレン ローレン/香港 九龍 マージャン』と、韻を意識しつつもあんまり厳密でない感じとか、「アジアの純真」の『北京 ベルリン ダブリン リベリア』を彷彿とさせます。…なんだか嬉しくなっちゃうのは自分だけでしょうか。今回は『ヤーレン ソーレン ソーラン/レ・ミゼラブル なのね』と、もうちょっと地域が広がっているような。グローバル化だ。…気のせいでしょうか。

 で、はっきり言って詞にはほとんど意味はないかと思います。あえて言うのであれば、「意味がない内容」を歌うこと、それに意味があるというか。真剣に歌い上げたり何かを主張したりすることの対極、テキトーさ、お気楽さを目指している、ってところでしょうか。
 理解なんてできなくてもいいのです。めくるめく世界中のあちこちを想起させる単語に、なんとなく流されて楽しめばいいのです。『SPARKLING ミャンマー FLYING タイランド/東京 北京 ダイヤモンド』と、文章として整えることをすっぱり諦めたからこそ、言葉は濃密に散りばめられているわけです。しかもうまく音に乗せてあるので、トリップしやすいはず。

 あえて指摘すれば、『We are 算数』はその後の『一 二 三 四』(中国語読みで「イー アル サン スー」)と韻を踏みつつ内容も沿わせていますし、『カメレオン ダイヤモンド』はもしかしたら「カメリアダイヤモンド」と掛けているのかもしれません。
 また、ダイアモンドの形としてイメージされるブリリアントカットなど、宝石の形状というものは、光をうまく反射させて輝きを強く広く見せるために研磨されているもの。「オリエンタル・ダイヤモンド」とは、世界の各地が、また歌っているPUFFY自身がきらびやかに輝くようなイメージを込めて名づけられ、生み出された曲なのかも、とも推測できそうです。
 …なんてあれこれ考えてニヤッとしてみるのが、この手の曲を楽しむ正しい方法のひとつだと考えています。


posted by はじ at 02:32| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(は行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。