2007年11月16日

ザ・クロマニヨンズ「ギリギリガガンガン」

ギリギリガガンガン
ギリギリガガンガン
posted with amazlet on 07.11.16
ザ・クロマニヨンズ 真島昌利 甲本ヒロト
BMG JAPAN (2007/08/15)
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<衝動を保ち、意味を捨て、よりナチュラルなスタイルへ>

 真島昌利作詞作曲の、シンプルなロックンロールチューン。映画「ワルボロ」の主題歌、西原理恵子が映画タイアップに合わせたジャケットのイラストを手がけるなど、話題性も豊富でしたが、そこで歌われているのは『ギリギリガガンガン ギリギリガガンガン』というサビだったりします。

 甲本ヒロトと真島昌利は、これでもう20年以上に渡る付き合いで、バンドもTHE BLUE HEARTSにTHE HIGH-LOWSとこれで3つめとなりますが、またクロマニヨンズではちょっと変わってきたなあと感じます。
 ブルーハーツ初期は、シンプルにメッセージを叩きつけるというような作風でした。後期からはちょっと叙情的だったりひねった内容が増え、ハイロウズでは強烈なメッセージ性は薄れたものの、裏には伝えたい何かがあると感じさせるような表現も多々ありました。
 クロマニヨンズは、「タリホー」にしても「紙飛行機」にしても、そして今回にしても、変わらないロックへの初期衝動はビンビンと感じます。音とか、ハイロウズ時代よりも余計なものが削がれたむき出し感がありますし。
 そして、メッセージ性を前面に打ち出さなくなりました。むしろ、「ギリギリガガンガン」なんて擬音語を持ち出すあたり、メッセージや意味を遠ざけよう、無くそうとしているようにも感じられます。

 『なりふりかまわない ロマンチックだ』というスタイル、『自分でわかるぜ 自分で決めるぜ』というスタンスは、ブルーハーツ時代から一貫して続いているように感じます。しかし、昔のように、社会やら世界やら何やかやを仮想的にしたり打ち倒そうとしたり、聴く側をアジテーションするような呼びかけではないです。ただ自分自身に向けて、わざわざ立ち位置を確認するというような大げさなことでもなく、自然に自らを出し切る。
 経験を積み重ね、しかしそれで本質は変わることはなく、むしろよりナチュラルになってきている感があります。こんな境地になれたら、それはきっと『今日は最高の気分だ』と思えることでしょう。なぜ最高なのか?なんてどうでもいいとばかりのこの歌は、考えさせられることなく、実に痛快に響いてきます。


posted by はじ at 20:28| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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