2007年11月14日

TOKIO「本日、未熟者」

本日、未熟者
本日、未熟者
posted with amazlet on 07.11.14
船山基紀 山原一浩 TAKESHI 久米康隆 TOKIO 中島みゆき オオヤギヒロオ
ユニバーサルJ (2007/08/15)
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<歌い手の方向性に合わせた提供と、提供者に合わせた歌い方>

 昨年、話題になりスマッシュヒットした「宙船」と同じく、中島みゆきの提供曲。と説明しなくてももう一発でわかるくらい、らしさが全開の一曲です。メロディラインとか、「宙船」よりも顕著なくらい。
 中島みゆきも楽しんで作っているんじゃないかなーと思えるんですが、どうなんでしょうね。彼女は、「地上の星」からこっちかなり空想的なモチーフだったりを使いながら、スケール大きくメッセージを投げかけてくる作風になっていますが、前回も今回も本人が自分で歌うだけでは作らないような、強気で豪快なフレーズが多い気がするのです。
 『野望はあるか 義はあるか 情はあるか 恥はあるか』なんかはまあアリだとしても、『わたくし本日、未熟者』という口上なんかは、ちょっと本人の路線とは違うように感じるんです。この前でも「ひかりのまち」を歌ったように、男気を匂わせるこのところのTOKIOのキャラクターに沿おうとしたり、彼らが歌う際の面白さを考えて入れているような。

 言葉だけを追うと、自称・未熟者が自問自答しながら『やさしい人をおろおろと探しているんです』という、ただそれだけの内容です。これ、すっごく暗く絶望的な歌にもなりそうなものですが、そうならないのはひとえに力強いメロディラインと、中島みゆき調に合わせた歌い方のせいでしょうね。
 嘆くのではなく、未熟だからこそ気をしっかり持って死に物狂いで生きていこう!みたいな感情が(ひとことも書かれていないのに)漂って感じられるのは、そのせいでしょう。

 ちなみに、中島みゆき調は、1.骨太な声、2.あえて濁るような力の込めた歌い方、3.伸ばしの音の強調、この3つを押さえるとけっこう近付きます。
 1はわかるとして2と3についてですが、サビのラスト『わたくし本日、未熟者』の部分で説明すると『未熟者』⇒「み゛ぃ〜じゅ〜く〜もの〜」…という感じ。リズムがその前より前倒しになる「み」が気合の入るぶん濁り、最後の伸ばしも拍の頭で「お」をもう一回発音するくらいの勢いで当てています。


posted by はじ at 03:50| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(た行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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