2007年11月10日

槇原敬之「GREEN DAYS」

GREEN DAYS
GREEN DAYS
posted with amazlet on 07.11.10
槇原敬之 NORIYUKI MAKIHARA
エイベックス・エンタテインメント (2007/08/15)
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<かなり硬さも砕けて、程よくなってきたバランス>

 ひさかたぶりにポップなマッキーが戻ってきました!と、思わず興奮してしまいたくなる、通算36枚目のシングル。

 コードだけを見るとマイナー解決なんですけれど、あんまり暗く聴こえないどころかとても開放的。鐘っぽい音色とかも、90年代の頃の作風を感じさせる、懐かしいものです。

 歌詞のほうも、ずいぶん力が抜けてきました。『自分の心に見つけた/暗闇に灯をともすんだ』など、やっぱりストイックな部分もなくなってはいないんですけれど、変にマジメすぎなくなってきています。あんまり自問自答したり抽象的なイメージや寓話を使って「救い」とか「正しさ」みたいなものを見出そうとかしなくなってきたなあと。
 たとえば、まず『君といたからだ』。自分ひとりで悩んで解決してしまうんじゃなく、「君」の存在を確かに必要としています。
 そして『ダイニングを出た僕らに/湿った夏の夜風』なんてフレーズ。ここには、何も意味は込められていません。何かを説明する、主張するための言葉ではなく、ただの素敵な表現になっています。
 細かいところで言えば、「サイテー」「ホント」みたいなカタカナ表現も、やっと使えるようになってきたのかなあと。肩の力が抜けないと、こんな砕けた書き方はできないはずですから。

 そういうわけで、ずいぶん身が軽くなったような印象を受けました。活動再開後の彼の紡ぐ言葉は、どこかなかなか直らないリハビリを続けているような痛々しさがあったんですけど、ようやく戻ってきたなあ…と感慨深いです。
 まあ、昔を知らなかったり、別に戻らなければいけないこともないんですけどね。でも個人的にはやっぱり嬉しいですし、メッセージもありつつポップな今くらいのバランスは、ちょうどシーンの雰囲気にも合っているんじゃないかなと思います。


posted by はじ at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(ま行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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