2007年11月08日

YUKI「星屑サンセット」

星屑サンセット
星屑サンセット
posted with amazlet on 07.11.08
YUKI
エピックレコードジャパン (2007/08/08)
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<想像をかきたてる、色とりどりの断片的なイメージ>

配信限定曲「ビスケット」を挟み、ドラマ「パパと娘の7日間」主題歌となったYUKIの16枚目のシングル。明るく突き抜けたポップなYUKIらしい曲になっています。

『たったひとつの光 願い込めて』というフレーズからは片想いの歌という気もするし、『泣きだしそうな 笑顔を 忘れないよ』とあるから別れの歌なのかな?とも思えます。
 結局のところ、この歌にはさまざまな断片が詰め込まれてはいるものの、ひとつの明確なストーリーがあるわけではないようです。あくまでも、物語の切れ端の、おいしそうなイメージをどんどん詰め込んでいる、といった感じ。

 この詰め込み具合は、タイトルからも感じられますよね。『夕焼けに 流れ星』というふたつの取り合わせ、だけでなくさらに『咲いたばかりの花火』まできらきら輝いている、この賑やかな空模様。おまけに『あの子は太陽』ですし、同じ空に属するイメージがこれだけ多いわけですね。

 綺麗なモチーフをぎゅうぎゅうに詰め込んだり、『風を追い越して 裸足で つまづいて』とか『泣きだしそうな 笑顔を 忘れないよ』(これも「泣く」と「笑う」)なんて1フレーズだけで響きのいい言葉を並べたりすることで、まるでキラキラした宝石箱のような一曲になっています。で、おそらくはそうした効果を狙って、あれこれと素敵な言葉やイメージを次から次へと並べているんだろうなあと。
 言ってしまえば「ノリ」重視の詞です。「JOY」でリズムを意識して言葉を乗せていたり、「メランコリニスタ」で音やメロディに言及するようなフレーズを混ぜたりしているのと近い作り方ですね。

 YUKIはもともと、ひとつの明確なメッセージを打ち出したり、ストーリーを紡いだりはしない人です。もっと断片的なイメージを並べて、そこから何かを浮かび上がらせたり、あるいは何も暗示せず、並べた感じそのままをひょいと提示する形。
 緻密な構成でメッセージに説得力を持たせたり、ドラマティックなストーリーを描くことに力を注ぐのも表現の道ですが、あえて言葉をバラバラに散らすのもひとつの手法です。これがうまく表現できると、聴き手にいろいろと想像/解釈をさせることに繋がるわけです。


この記事へのコメント
私はあくまで想像なのですが
yukiは亡くなった赤ちゃんのことを考えてるのかなぁ
とおもいながら歌います
Posted by at 2007年12月15日 10:37
>名無しさん
こんにちは。確かに悲しい記憶を背負っているようなフシがありますし、そういう見方もできそうですよね…

個人的には、曲単体で考えていく方針なので、あんまり本人と結びつけた想像は広げないようにしています。というか、赤ちゃんのことを歌っていると考えて聴いたら泣けて泣けてしかたなくなりそうです。
Posted by はじ(管理人) at 2007年12月18日 00:00
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