2007年11月06日

リア・ディゾン「L・O・V・E U」

L・O・V・E U
L・O・V・E U
posted with amazlet on 07.11.06
平田祥一郎 ha-j リア・ディゾン 新美香
ビクターエンタテインメント (2007/08/08)
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<「ベタ」な甘さを狙える背景>

 00年代的なトラックや音作りに乗って、どこか90年代的な懐かしさも漂う恋愛まっしぐらな詞。グラビアアイドル界の黒船と大人気を博しているリア・ディゾンの歌手活動は、3作目のこの曲までほぼ同じ路線です。

 これはもう明確に「アイドル」路線といっていいでしょう。『いつだって あなたの事ばかり/考えちゃうの 何でかな?』とか、『もし涙を流すなら/それはあなたの前だけだよ』とか、ひとりの相手「あなた」に向かってまっすぐにかわいらしく気持ちを投げかける…聴き手のファン心理をくすぐる書き方だ、と言えるわけです。
 「〜だよ」「〜よね」という語尾からも、呼びかけ感が漂ってきますよね。多少古い気もしますが、それは「お約束」でもあるので、あんまり問題ではないのです。

 こういう正統派アイドルな歌っていうのは、近年あまり出ていません。ハロプロ系ユニットはもっと、わざと崩した感じを意図的に入れることでヒキを強くしていますし、女優のシングルにしても、柴咲コウみたいな個性を発揮したり、あるいは恋を主眼に置かずにメッセージ性を持ったものが好まれる傾向にあるからです。ERIKA「FREE」とかですね。恋愛要素を含んでいても、そこに自分の成長を絡ませたり中性的な雰囲気にしたり、あんまりスイートな雰囲気を醸し出すものは主流にはないように感じます。
 これはもはやポップス全体での潮流でもありますし、またその中で女性ボーカルの場合「媚び」にも映やりすいので、あんまり今好まれていないんじゃないかなと。

 リア・ディゾンが正統派の甘いラブソングを歌うのは、ひとつにはターゲットがファンにしか向いていないから、というのがあるでしょう。同性を取り込もうとすることは考えていないんじゃないかなと。すでに大人気だし、歌で売っていくわけでもないわけですから、新しくファン層を広げる必要もなさそうですし。
 もうひとつには、外国出身だからという点もあるでしょう。同じ場所よりも、異郷出身者のほうが、こうした直球な作風って受けやすいのですよ。それは古くは「沖縄」出身者の信奉、そして近くは「韓流」ブームにも見てとれますよね。


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