Masaya Suzuki Akio Shimizu 石塚知生 Hey!Say!7 Erykah はしもとみゆき
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<世代を強調することで明確化するスタンス>
平成生まれのメンバー7人でのユニットがHey! Say! 7で、そのデビュー曲が「Hey! Say!」。実にわかりやすいです。
しかしながら、それだけ強調するインパクトが「平成生まれ」という言葉にはあると言えます。良くも悪くも、元号は明確な時代の区分として、日本社会における日本人の意識に大きな影響を及ぼしているわけですね。平成元年に生まれた世代が18歳として社会に出てくる今年を狙ってデビューさせているのからしても、「新しい時代の先陣」としてメンバーを位置づけているんじゃないかなーという気がします。
楽曲の中でも、ラップ部分では『僕らは平成Only! 昭和でShowは無理!』なんて言い切っています。おいおい、と昭和生まれとしては挑戦状を叩きつけられたような気分にもなりますが、他はそこまで新世代を強調しているわけではありません。『未来にきっと 夢があるから』というピュアなフレーズや、『どんな欠点も 意味無いよ 君はそのままが一番』という「ありのまま」を肯定するイマドキのメッセージで埋め尽くされています。
「僕たちは新しい世代だ!」みたいな主張をもっとするようにも作れたはずなんですけど、そういうコンセプトにしなかったのは、なぜでしょうか。
まず考えられるのは、彼らより上の昭和生まれ世代のファンも獲得したいから、ではないでしょうか。平成生まれの同世代だけに呼びかけるのであれば、もっとそこを強調したほうが強い支持を集められるはずです。
もうひとつは、そもそもそうした「世代の繋がりを重視した呼びかけ」は、彼らの世代にはあんまり効果がないと考えたのかもしれません。それよりも、『大きな翼があれば ハダカでいいじゃない』とか、『この星が 僕ら輝くStage』といった壮大かつ等身大な表現が響く、そう考えてのことなのかもなあと。
どちらにせよ、この曲で印象深く感じるのは、彼らの初々しさです。声変わりしていない声も混じる時点でもうインパクトありますが、単純に歌い方も幼い感じ。
そして、『出会い燃えてるよ 命かけて守る』なんてフレーズも、この初々しさゆえに微笑ましいピュアなものとして受け取ることができます。やっぱりこんな直球は、大人が放っても仕方がないものですから。 7人でのユニット活動は期間限定で、今はすでに10人でHey! Say! JUMPというユニットになっています。
まだヘイセイにこだわっているわけですが、あえてこんな「新世代」を強制的に感じさせるユニット名にしたのも、初々しさやピュアさを発していきたいというコンセプトがあるからなのではないかなーと。ちょうど、先にデビューしたKAT-TUNは、もっとスレたスタイルですからね。
によれば、この「Hey! Say!」の名は、光GENJIが1989年に発売したアルバム「Hey! Say!」が元ネタとなっているそうですよ。
それにしても、ジャニーズ系のグループ名は凝ったものが多いですね。例えば、SMAPというグループ名は、「Sports Music Assemble People」(直訳すると『スポーツと音楽を融合する人々)の頭文字から取られたそうですが、これの語源については「なんのこっちゃ」という感じですが(笑)、でも「スマップ」という名前は語感が良いから、特に意味を気にせずにみんな親しんで使っていますよね。あと、KAT−TUNというグループ名については、メンバーの名字のイニシャルをつなげたもので、「勝運」や、「漫画のように、1ページ読むとまた次のページが読みたくなる」という意味から「cartoon」(漫画)にもかけているそうです。誰がグループ名を考えているのかは知りませんが、上手いネーミングを考える人がいるものですね。
どうもそうらしいですね、「Hey! Say!」。つい最近まで知りませんでした・・・
グループ名は大事ですからね。響きの良さや込められた意味もそうですが、呼びやすさや覚えやすさというのも重要なポイントでしょう。SMAPは呼びやすさ、「Hey! Say!7」は覚えやすさ、がかなり大きい感じです。