2007年10月16日

ORANGE RANGE「イケナイ太陽」

イケナイ太陽
イケナイ太陽
posted with amazlet on 07.10.16
ORANGE RANGE
ソニーレコード (2007/07/18)
売り上げランキング: 624


<ネットリした歌謡サウンドで、男女がお互い燃え上がる>

 ORANGE RANGE・ミーツ・歌謡曲といった、こってりした熱気の漂うナンバー。なかなか新鮮な感じです。
 このところの彼らはアッパーチューンかメロウかの両極端な二極族が進んでいました。今回はアッパーではあるもののマイナー気味でどこかねっとりした歌謡調の曲作りをしているのが、今までにない感じです。『騙し騙され胸うずく 下手な芝居が より盛り上げる夜』なんてフレーズも、まるでサザンかと思うような世界になっていますね。
 どうもわりと前から暖めていた曲らしいですが、タイミング的にはちょうどよかったのかなーと。

 ベースはロックサウンドなんですけど、だいぶ低音が強い感じ。こういう重心の低さを感じるのも、久々かなと。でもその一方で、『Na Na Na Na…』とイントロとアウトロにあるスキャットは、今までどおりキャッチーなツカミのためにきっちりと用意されています。

 内容は、『お前のセクシー・フェロモンで オレ メロメロ』な、勢い任せの夏のアバンチュールです。『熱く奥で果てたいよ』とか、エロ方面に持っていくのもお約束。
 ただポイントは、こういうのってたいてい男が女を誘う、そんで雰囲気たっぷりに持っていっちゃうか、もしくは勇気が出なかったり返り討ちにあったりするヘタレパターンか、のどちらかが多いものなんですけど、この曲では女性からの視点も含まれているところ。しかも、『徐々に高鳴る鼓動 止められないわ!』とノリノリです。
 男性側も女性側も、『オレはイケナイ太陽』『あたし イケナイ太陽』と並置され、同じように扱われているところを見ると、お互いにテンションが上がっている状態なんだろうなと聴き手は想像できます。両サイドの盛り上がりを描くことで、相手がどう思っているかわからない、どう「落とす」かというスリルはなくなりますが、テンションは2倍になる。この歌は、どう転ぶかわからない「駆け引き」の歌ではなく、二人で一気にボルテージを上げていく「フィーバー」の歌なんですね。
 ドラマ「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」の主題歌ということですが、このタイトルからしてフィーバーしている作品にもテンション的には近かったのかもしれません。

 あと『きっと キミじゃなきゃ やだよ』の「きっと」が利いてますね。細かいことを押し流して、テンションだけで持っていく真夏の若者らしい雰囲気。純愛ストーリーものに真っ向から対抗している感じで、まあそんなつもりはないでしょうけれど、なかなか痛快です。


posted by はじ at 23:21| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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