2007年10月03日

w-inds.「LOVE IS THE GREATEST THING」

LOVE IS THE GREATEST THING
LOVE IS THE GREATEST THING
posted with amazlet on 07.10.03
w-inds. shungo. Koma2 Kaz Izumi Arisato
PONYCANYON INC.(PC)(M) (2007/07/04)
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<カッコイイ「カッコ悪さ」を描く>

 作詞shungo.とのタッグもすっかり定着したw-indsです。なんというか、彼らのスタンスというのはまさにこの詞に象徴されているなあ、という気がするんですよね。

 『No…!! まだこっそり悩んで/いい加減に行動起こそうとしてた』
 悩んで、適当な生き方を選ぼうとしてしまうような弱さを自覚し、赤裸々に曝け出す。いい部分だけを見せるんじゃなく、悪い部分を見据えようとする、「等身大」な視点がここにはあります。
 その一方で、「No…!!」だったり、「行動」と書いて実は「アクション」と読ませていたり、という表現の装飾もかなりあります。英語も多用していますし、フレーズそのものは決して地味ではありません。
 『ただ待ってた…奇跡を/そんなんじゃ夢だって見れない』なんてのもそうです。待っているだけじゃダメだ、という過去の自分への辛辣な想いを吐き出しているところなんですが、「奇跡」は「Miracle」と歌っていまして。起こす時ならともかく、否定するときにこういう当て字をするのはどうなのかなーと思っちゃったり。

 こういう書き方を見て思うのは、「カッコ悪さ」というのは今や「カッコよさ」の一部分なんだなあ、ということです。
 どこからどう見ても欠点がない、ウジウジな悩んだりしないしいつでも前向き、そんな一面的な強さというのは今、あまり描かれません。むしろ、誰にでも弱い面はあるという前提のもと、そうした「弱さ」をはっきり認め、受け入れ、曝け出すほうがずっと強いんだ、というような空気があります。等身大視点で、「カッコ悪さ」をあえて描き歌うことが「カッコよさ」になるんですね。
 この曲の場合、自分の弱さを認め『君が僕を変えた』と「君」に救われ強くなっていこうとするさまが綴られています。そのプロセスは、まさに「カッコ悪さ」を「カッコよさ」として描くやり方です。しかも非常に自覚的だなあと思うのは、うまくいかない日々、やる気のない自分を描くときさえ『諦めたり…尽くせぬベスト』と、ちょっと飾った言い方にしているのですね。弱音や葛藤さえも「カッコいい」と受け取られるはずという自信、あるいは受け取らせようという意図がなければ、こういう書き方はできないよなあと。

 ところで、超ハイトーンが彼らの楽曲の特徴ですが、今回はその中でも特に高い。コーラスはさらに高いところで歌っているので、これはもう明確に高く高くと意識して作っていると思います。
 正直、血管切れるんじゃないかとハラハラしてしまうくらい苦しそうなんですが、大丈夫でしょうか。


posted by はじ at 23:24| Comment(3) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ハラハラしちゃいますねー。でももうデビューシングルみたいな声は無理でしょうね。あの声が好きなんだけどなあ…
Posted by まい at 2007年10月05日 16:29
意外とCDよりもライブで歌ってる時のが全然声も出て苦しそうじゃないですよ〜。
Posted by kae at 2007年10月05日 21:54
>まいさん
まあ、声は変わっていくものですしね。自分はスピッツファンですが、草野マサムネの声もやっぱりデビュー当初のほうが透明感ありますし。でも、今の若干ハスキーなのもいいと思います。
w-inds.の場合、楽曲もまた声に合わせて変わっているような気がします。多少きつくても出やすいとか、シャウト気味でもよく聴こえるように、とかですね。

>kaeさん
そうですかー。ライブだとアクションも入るので、CDよりも大変でしょうに、頑張りますね。
また、上でも触れましたが、声の出しやすいメロディラインに、とは意識されているんじゃないかなーと。
Posted by はじ(管理人) at 2007年10月09日 22:05
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