2007年09月08日

KAT-TUN「喜びの歌」

喜びの歌 (通常盤)
喜びの歌 (通常盤)
posted with amazlet on 07.09.07
KAT-TUN N.B.Comics JOKER Gin.K Flying Glind
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<いい人止まりではない「俺」のキャラクター>

 『愛してる 愛してる それ以外 見つからない』
 『泣きそうなときは思い出して ちゃんと俺がいるから』
 今までにない、ストレートでひた向きなメッセージを届ける王道チューン。等身大な思いをポジティブに伝えようとしています。
 ただやはり「KAT-TUNらしさ」というか、他のジャニーズユニットにはない部分もいくつかありまして。

 まず、一人称が「俺」であるところ。「僕」ではないというただそれだけですが、これだけで全体の雰囲気はかなり変わってきます。主人公が「俺」というキャラクターであるか「僕」であるかは、それだけ大きな分岐点なのです。
 この曲、もっともインパクトがあるのはやはり『愛してる』の連呼ですが、この「愛してる」の言葉を放っているのが「僕」である場合と「俺」である場合では、受ける印象は少し、でもはっきりと変わってきます。「僕」が愛してると言うと真摯さ柔らかさを感じますが、「俺」だと真剣さはあるものの、柔らかさはない。むしろ、一本まっすぐ尖っているような響きを受けはしないでしょうか。
 『消えそうなKissで暖めて』というフレーズもまた、「僕」が言ったのであればどこか穏やかで暖かみを感じるものですが、「俺」が言ったのであれば何か切迫感のある雰囲気が漂ってきます。
 『守りたいから』という言葉にこもる印象もまた、かなり違ってきます。「僕が君を守る」と言うと、普段は弱気だったり穏やかだったりするけど、いざというときは頼りになるよう頑張る!的な、優しさの中に強さを見せる形になります。一方、「俺が君を守る」だとどうでしょう。何かとつんけんしている自分だけど、それでも「君」を守りたいんだ、というような感じでしょうか。これだと、強さ、ぶっきらぼうさの中に優しさを見せる、という正反対の性質になってくるわけです。

 ラップが入ったり、「止まらねえ!!」なんてシャウトが入ったりというのもチェックしておきたいところ。「俺」もそうなのですけれど、全体的に、男っぽさを前に出してきているのかなあと感じます。中性的で「いい人」なタイプではなく、もっと攻撃的で、どこか斜に構えていて、いい部分だけではない弱さも見せてくる。これまでのシングルからも、そんな人物像を感じるのです。まあ、ラップは嵐やNEWSにもありますが…
 とはいえ完全に野性的だったり、ネガティブだったりはしない。「愛してる」の連呼にしても「止まらねえ!!」にしても、どこか微笑ましさもあるわけです。この辺りは、ポップな部分も失わないように、とアイドルグループとしての矜持もあるのでしょう。

 ところで、ラップ部分だけに「僕」が登場するなあ…と思ったら、これ今までのシングルの題名が3つ入っているんですね。直球で真剣な歌なのに、シャウトにしてもこれにしても、遊び心があります。


posted by はじ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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