2007年08月02日

ORANGE RANGE「イカSUMMER」

イカSUMMER
イカSUMMER
posted with amazlet on 07.08.02
ORANGE RANGE KAGAMI
ソニーミュージックエンタテインメント (2007/04/25)
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<あえて脳天気さ、ダーティさに徹する姿勢>

 ORANGE RANGEのすっかり毎年定番コースとなった、脳天気ハイテンションサマーチューン。なんというか、相変わらずハチャメチャ破天荒で、そしてどこか不敵で、逆になんだかホッとするくらい。

 とりあえず、内容が盛りだくさん。歌もありラップもあり、そして冒頭や途中にはよくわからない呪文も差し挟まれています。その呪文には、なんだかカッコ付きで、訳?だかセリフだかも乗せてあったり。
 『123で夏が来る』、「ワン・ツー・スリー」と数を数える文句は非常にわかりやすく、耳に入ってきやすいものです。そうやってフレーズを始め、『スーパーULTRA ちゅらちゅらよ』と続く。強調をふたつ並べて馬鹿っぽさを出しています。しかもわざわざカタカナとアルファベットにしたりと、芸が細かい。加えて、文脈と微妙に沿っていないような感じに沖縄方言まで混ぜ込んでくる。
 この一行だけ取り出してみても、キャッチーかつ脳天気さが詰まっているのがわかります。一見ノリだけの意味不明な内容で、それは正しいのですけれど、これだけいろいろな要素を駆使しているところを見るにつけ、意図的に馬鹿騒ぎ感を出しているんだなあと思うのです。

 なので、「アタマ悪そう」とか「歌詞の中身がないじゃん」とか「沖縄方言をわざわざ使う意味あるの?」とか、そういう批判はあんまり意味がないんじゃないかなと。この手の楽曲は、瞬間的にテンションを上げるためのものであって、いちいち意味を考えずメロディやサウンド、言葉の響きやフレーズのイメージで楽しむためのものだと思うのです。盛り上げのための拍手に対して「うるさい!」とか「揃っていない」とか「音楽性が感じられない」とか言うのと同じようなことだと思うのです。ん?ちょっと違うかな?
 少なくとも、パクリだなんだと毎度あれこれ騒がれる中で「イカサマ」にかかるタイトルを曲に冠するあたりも、わざとやっているよなーと思っちゃいますし。「UN ROCK STAR」といい、あえてダーティなイメージを受け入れ、むしろ煽っているようなスタンスを感じます。いろんな意味で「確信犯」的に曲を作っているんだろうなと。

 今回もあれこれキャッチーにできているんですが、むしろいろいろ詰め込みすぎて、あるいはサウンドが賑やかすぎてかもですが、ハッキリとアタマに刻み付けられるような中毒性まではない感じ。それでも、脳天気さノリのよさに徹するその姿勢は評価したいところ。


posted by はじ at 01:45| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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