2007年07月05日

GLAY「鼓動」

鼓動
鼓動
posted with amazlet on 07.07.05
GLAY TAKURO Masahide Sakuma Seiichiro Nagai Ken Harada
EMIミュージック・ジャパン (2007/04/04)
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<懐古もありつつ、世界を肯定する懐の深さ>

 GLAYは、大本にある現実を歩む人間賛歌的な部分のイメージが強く、いわゆるビジュアル系バンドの枠から脱することに成功したバンドです。
 ただ本人達は、人生とか愛とか、確たるものを感じさせる言葉を紡ぎだすというイメージを貫きながらも、シングルではなんだかんだと音楽的にも歌詞的にも新しい要素を取り入れようと常に取り組んでいるフシがありまして。意外と実験作というか、新しい試みを盛り込んだ楽曲のリリースが多かったりします。

 今回は、彼らの音楽的には珍しい3連ミディアムバラードという形式をとり、さらに歌詞的には『さぁ 歩きなさい』など、呼びかけるような書き方になっています。特に3連のメロディメイクに関しては、どうも慣れていない感が漂っているような気も…TAKUROの作るメロディって、あんまり3連には合わないような。
 とはいえ、そのせいなのかBメロはかなり独特の味があって、どこか荒涼とした曲のイメージに沿ったものになっているなあとも思ったり。

 そう、今回はどうも『あの時代に誰もが夢を あの憧れに届くと信じてた』など、懐古的な要素が大きいです。映画タイアップの関係もあるのかもしれませんが、素敵な思い出に対し『明日はケモノ道 この世の痛み 荒野に独り叫ぶ』と、現在を厳しいものとして描いているのが特徴ですね。
 ただ、それでも『人の世ほど愛しい現実はない…』と言ってのけ、力強いメッセージを投げかけてくれる、というGLAYらしさイメージを決して裏切りません。自分自身の置かれている厳しい境遇だけでなく、世界すべてを肯定してしまう辺りに、懐の深さを感じますね。


posted by はじ at 03:48| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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