2007年06月15日

KREVA「アグレッシ部」

アグレッシ部
アグレッシ部
posted with amazlet on 07.06.15
KREVA 熊井吾郎
ポニーキャニオン (2007/03/14)
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<自らを強く肯定する「部」のメンバーとは>

ヒップホップ系のアーティストの中でも、どちらかというとどっしり重量感のある楽曲を多く生み出すKREVA。今回も、「音色」あるいは「THE SHOW」あたりを思い出す、聴かせるトラックが楽しめます。

 ヒップホップって自己肯定メッセージ色が強く、そこが苦手という人も多いようです。自分も正直、そんなに感情移入できるほうではなかったりするんですが、KREVAの場合は何となく受け入れやすいんですよね。
 というのは、どこか落ち着きのある目線で語っているからかもしれません。『他の誰でもない オレがキーマン』なんて、すっごく自己主張が強いんですけれど、『いただきます おはようございます/ちゃんと言えるよう』とか節度をわきまえたフレーズもあったりして、微笑ましかったり。
 あと、自分を肯定するとき、他を否定していないのも好感度の高くなる理由かもしれません。「〜なんかよりオレは凄え」とか「ウジウジしている奴は置いてくぜ」みたいなdis発言が、彼の詞からはあんまり見えなくて。そのぶん親しみやすい、というのはありそう。むしろ今回なんかは、周りは関係ない、ただ自身を高めるために自分の内側で完結させようとするストイックさに溢れています。

 で、歌詞中では普通に表記してあるのに、タイトルが「アグレッシ部」な件ですが。
 「部」であるからには、一人では成立しない。KREVA本人は入るとして、じゃあ後は誰だ?上述のとおり自分自身についてフォーカスしていて、他人が挟まる余地はなさげなのに… まあ、妥当に考えれば、アグレッシ部員は「聴き手」ということになるわけでしょうね。『今日は俺が俺の味方』と歌うその「俺」とは、決してKREVAだけのことではなく、聴き手が感情移入し自分を肯定する、そんなプロセスを期待しているのではないかなと。
 ヒップホップだと、歌っているDJが自らの名前を出しているパターンが非常に多いですが、今回はそんなこともないわけです。この曲につづられているようなアグレッシブな生き方を共有したいからこそ、自分の名前を出さず、「部」にしたんじゃないかなあ、と推測してみるのです。


posted by はじ at 03:15| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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