2007年06月02日

mihimaru GT「かけがえのない詩」

かけがえのない詩
かけがえのない詩
posted with amazlet on 07.06.02
mihimaru GT hiroko mitsuyuki miyake Hidemi Takashi Morio Hideyuki Daichi Suzuki
ユニバーサルJ (2007/02/28)
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<一対一ではなく、一心同体となって進もうという想い>

 「詩」と書いて「うた」と読ませるタイトルは、音楽界ではちょくちょく見かけます。いちばん古いものがいつ誰の曲かはわかりませんが、少なくとも1970年にはすでに吉田拓郎「イメージの詩」がありますね。有名どころでは杉田かおる「鳥の詩」とか、Mr.children「名もなき詩」、Do As Infinity「真実の詩」などなど。最近でも、中村中「友達の詩」スキマスイッチ「アカツキの詩」といったタイトルがありますね。
 傾向として、「歌」ではなく「詩」を選ぶタイプの歌はどれも、特に伝えたいメッセージがあり、それを独白していく…といった趣向のものが多いように感じます。上のタイトルを並べてみても。詞の言葉が大事なんだ!と主張したいが為に、「詩」と書いておきたくなるのではないかなと。
 脇道の話ですが、あえて「唄」という字を選んでいる歌もまた意図があるだろう…というのは容易に想像できます。あえてひらがなで「うた」と表記する場合もですね。

 そんなわけで、このmihimaru GTの新曲もまた、大切なメッセージを込めているからこその「詩」なのでしょう。『そばにいて そばにいて そばにいて』と3回繰り返すサビからも、気持ちの強さを感じます。
 詞を読んでいくと、「二人」の絆の強さを振り返り改めて愛を伝える、というような流れになっているようです。どうも『一緒に描いた 宝探しの地図』という辺りを見ると、幼馴染みの二人なのかなという気もします。そうすると、『お互いの違い感じながらも/奇跡をくれた「Perfect World」』なんてフレーズは面白いですね。小さいころは何もかも一緒だったけど、成長するにつれて少年と少女の違いが生まれて、異性として意識するようになって…みたいなストーリーが想像できます。幼馴染みなのかも?という推測がなければ、単に個性を認め合うみたいな意味になるところですけれど。

 『もしも哀しみで言葉なくしても/私が詩にして伝えるから』と、「詩」がでてくるフレーズがあります。この一節も、単なる恋愛感情を超えたものを感じますよね。一心同体、二人で一人として生きていこう、みたいな。
 たとえばこれが、「言葉がなくてもぜんぶ感じ取ってあげる」みたいなフレーズだったとすると、「君」と「私」で完結する世界になります。そうやって関係を閉じてしまうほうが、恋愛関係をアピールするには強くなります。他の誰も入ってきませんから。
 でも、「詩にして伝える」と言うからには、そこには伝えようとする第三者の存在があるわけです。世界は愛し合う二人だけではなく、他の誰かにも向かって開かれているんですね。そんな開かれた世界に向けて、「君」の言葉を「私」が伝えようとする。そこにはただ恋愛感情だけではなく、ともに歩んでいこうという「二人で一人」な考え方があるのだろうなと思うのです。


posted by はじ at 14:33| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(ま行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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