℃-ute つんく 高橋諭一 山崎淳
アップフロントワークス(ゼティマ) (2007/02/21)
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<低年齢アイドルユニットのコンセプト分け>
いつの間にかハロプロ新ユニットが誕生していました。「キュート」という名前ですが、はじめの文字はCではなく℃です。
なんでも、ハロー!プロジェクト・キッズという、ジャニーズで言うところのジュニアのような組織から、まずBerryz工房がデビューし、彼女らは本来はメンバーの入れ替え要員として待機していたようだったらしく。でも、今回で晴れて7人組でのデビューと相成ったとのこと。
全員90年代生まれという低年齢グループで、またつんくのユニット濫発か!と憤慨する人もいるかもしれません。でも、決して無考えにユニットを組ませてデビューさせた、というわけではないと思うのですよね。
ハロプロの女性アイドルたちは、男性ファンはもちろん、小中学生女子の憧れ的なポジションも今や獲得しています。彼女達の前身である「キッズ」のオーディションがテレビ番組連動で行われ、応募が集まったことがその証左になるでしょう。
そうした傾向は、モー娘。のバラエティ進出からがありましたが、その後Berryz工房の登場で決定付けられました。彼女達は常に、少女が背伸びしたオトナの恋愛を求めるといった類のシングルをリリースし続けています。つまり、小中学生女子にとっては、少し前でオトナへの階段をリードしていってくれる先輩役のような位置づけで活動しているユニットなのだと考えられるわけです。
で、この℃-ute。彼女達はこのシングルを聴く限りでは、Berryz工房とはまた少し違い、オトナ志向はそれほどないように感じます。
ちょっと汁っ気を含んだ歌い方はやっぱり色気を(間違っていると思うけど…)出そうとしてのことだと感じますが、『だけどあなた 全部全部/受け止めてもくれた』と「あなた」に委ねているのとか見ると、積極的にリードしたいとかじゃなさそうです。前へ前へとどんどん進みたい、いろんなことを知りたい!じゃなくて、『私たちは いつまでも 手をつなぐ/かわいい恋をする』と、急がずに手を取り合っていこうという気持ちが見て取れたりもします。
そういうわけで、現段階ではちゃんとコンセプト分けをしてやっていくのかな?と考えています。
なんというかBerryz工房ともども賞味期限は20歳くらいまでのような気がしますが、こうした低年齢組のほうが今ハロプロでは勢いがあると思うので、まあ今後も注目していきたいなと。