2007年05月06日

ENDLICHERI☆ENDLICHERI「空が泣くから」

空が泣くから
空が泣くから
posted with amazlet on 07.05.06
ENDLICHERI ☆ ENDLICHERI 十川知司 SC△LE 上田ケンジ
RAINBOW☆ENDLI9 (2007/02/07)
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<雨から広がる壮大な愛のイメージ>

 堂本剛ソロユニットも1年、シングル3曲目に突入です。
 「ソメイヨシノ」「The Rainbow Star」と今回と見てきて、音楽を作っていく上で一貫した傾向やコンセプトがあるというよりは、とにかく「オリジナリティ」「個性」のある新しいものを何とか生み出したい、というような思い入れを強く感じます。
 それはまあ、ENDLICHERI☆ENDLICHERI名義になる前のソロ活動からして、アイドルとしての側面からとらえられたくないんだ!みたいなオーラは漂っていましたが。でも、ソロプロジェクト始動以降は、さらに徹底して自分の世界を創りあげようとしている感があります。

 冒頭から独特の音色で独特のフレーズが鳴り続けていたり、音が何度も途絶えたり、仕掛けがいろいろあります。凝っている、というよりは、独自色を出したい、という感じ。
 空が泣く、というのはもちろん雨のことでしょうけれど、この曲ではそこから『身体を 濡らし 濡らし/愛 伝えてくれる』と自然の愛を感じるところに始まり、『龍の背に 乗って』みたり、『大宇宙で在りたい』と壮大な思いを抱いたりまでになっていって。「ソメイヨシノ」と同じく、何かの情景を観察する目がまずあってそこからイメージを広げていくような展開なのですが、今回は相当なところまでスケールが広がっているわけですね。

 全体を読むと、単純にくくれないような大きな愛を表現したかったんだろうなーというふうに考えます。ただ、どうも、明確に作りたい音楽があってそのために世界を築き上げているというよりも、その前段階、とにかく「自分だけの世界」を一から繰り広げたくて、いろんな表現方法に手を出しているといった印象を受けますねえ。
 今回で言うと、たとえば言葉では、フレーズのそれぞれがたいへん断片的だったりしていますよね。雨から感じ取ったこと、自分の思い、届けたいメッセージが入り乱れていて、おそらくは言いたいことがまとまりきっていないんだろうなあと。んで、でもそんな混沌とした気持ちを「飾らずに、正直に」吐き出そうとしたいんだろうなあと。詞の表記にしても、やたらと短く区切ってスペースを入れているのとか、全体の体裁を考えてか『答えのない…/魂で終わりはしない』と、不要なんじゃないかと思われる「…」を他の部分に合わせて入れていたりとか。

 そういうわけで、まだ模索中の感があるものの、前も書きましたが良くも悪くも好きなように振る舞って創作活動ができる地位の人ではあるので、面白いことを続けていってほしいなーと。ファンを置いてけぼりにするスタンスが心配でしたが、自分が思っていたよりもついてきている人は多いようですし。
 あとは、オリジナリティ・ありのままの自分を追求しようとするあまりに、逆にがんじがらめになってしまわないかが気になるところ。今はまだ実験的なこともまだまだやる余地はありますけど、どこまでこのスタンスで続けていられるか…たまにはもっと力の抜いた活動をするくらいの余裕が出てくるといいんですけどね。


posted by はじ at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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