2007年05月04日

Gackt「野に咲く花のように」

野に咲く花のように
野に咲く花のように
posted with amazlet on 07.05.04
Gackt Gackt.C Chachamaru
日本クラウン (2007/02/07)
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<どんな人も、名前のない花として「咲く」ことができる>

 シンプルなアコースティックのスローバラード。どちらかというと派手で空想的な楽曲のイメージがあるGacktにしては異色だなあ、と思ったら、ラジオ番組の縁で知り合った高校生のために、その卒業式で披露された幻の楽曲なのだとか。

 卒業をテーマに、『僕たちはそれぞれの思い出を胸に抱いて歩き始める』というメッセージ。飾り気はないですが、そのぶんわかりやすく、実際に卒業する人にとってはグッとくるのではないでしょうか。
 あんまり書くこともないのですが、とりあえず「野に咲く花」というモチーフに注目してみましょう。ポイントはいくつかあります。
 (1)匿名性。桜とかタンポポとか、名前のある花じゃないということ。
 (2)派手ではない、どこにでもあるもの。
 (3)育てられるわけではなく、一人でたくましく育つもの。
 一人称は「僕達」。新しい道を歩みだす仲間たちは、特に目立った存在ではないけれど、それでもみんなそれぞれに人生があるわけです。『決して負けずに強く咲きたい』というのは、個人的な思いではなく、名もないすべての人に向けてのメッセージとしてとらえるべきでしょう。
 誰もが大輪に咲き誇る美しい花ではないけれど、そんな人全員をすくい上げ呼びかける歌というわけです。まさに卒業式に合唱するにはぴったりですね。

 そんな「みんな」へのメッセージであるのに、『君だけに伝えたい』と「君」側を限定しちゃっているのはどうもなあ、という気もしますが…まあ、これは一人の高校生をきっかけに作られた歌なので、その辺がちょっと混ざっちゃっているんでしょうか。
 ついでに言うと、「野に咲く花」がテーマなのに、このジャケットの花はそぐわないような気も…ささいなことですが。Gacktがこういう素朴な歌を歌う、ということ自体は、うまいことギャップにもなって面白いなあと想います。


posted by はじ at 15:33| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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