2007年03月09日

NANA starring MIKA NAKASHIMA「一色」

一色 [Maxi]
一色 [Maxi]
posted with amazlet on 07.03.09
NANA starring MIKA NAKASHIMA AI YAZAWA TAKURO Masahide Sakuma
ソニーミュージックエンタテインメント (2006/11/29)
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<人間ドラマにフォーカスするため、方向を転換した主題歌>

 映画「NANA2」主題歌。大ヒットした前作に続き、主演のナナ役を務める中島美嘉が、普段の彼女の楽曲とは一味違うロックな楽曲を歌っています。

 「GLAMOROUS SKY」は L'Arc〜en〜Cielのhyde作曲でしたが、今回はGLAYのTAKURO。どちらにせよ大御所ですが、しかしラルクとGLAYの音楽性って好対照なので、そぐわないんじゃないか、どうなることやらと思っていたのですが、フタを開けてみるとそう違和感はないですね。だいぶ方向性は変わったとは思いますが…

 前作は、どちらかというと映画や原作のイメージ、女性ボーカルロックバンドのストーリーなんだっていうのがあって、華やかで感覚的な音楽性だったんですね。で、それを表すにはhydeの曲というのはちょうどよかった。
 対して続編の今回は、そういう全体のイメージよりも、実際のストーリーの織り成す人間ドラマに焦点が当たっていたのかなと。ずっしりと質感があり、感情のこもった歌ならば、それはTAKUROの分野です。hyde曲のような軽やかさ、鮮やかさはないものの、溢れるような感情を入れることができるわけです。
 未見ですが、映画の内容も第1作と比べわりと入り混じる人間関係を掘り下げて描いていたようなことを耳にしたので、ちょうど合わせたのかもしれません。

 原作者である矢沢あいの歌詞も、それに合わせて変わったのかなー。『また一片 花びらが千切れる』と映像的なイメージを織り交ぜるのは前に同じですが、細かく寸断されたイメージを繋ぎ合わせていて、まとまった流れのなかった「GLAMOROUS SKY」に対し、今回は『何処かで何時かまた 出会えたら/やり直せるかな?続きはないの?』など、フレーズの向こう側にひとつの物語が感じられる内容になっていますよね。

 間接的に語られる物語は、なにか悲劇的な結末にたどり着いたかのような色を帯びています。「GLAMOROUS SKY」もなんだかんだ過去形で進んでいくのでそんな色合いはありましたが、今回は明確。ひととき出会い、そして道を違えていく人間模様を、『同じ色』『違う色』などで表現しているわけです。
 それは『違う色の扉を隠した』『違う色の足音を消した』など、生じる違和感をそれとなく、しかしどこか必死で隠そう、考えないようにしようと目を背けながらの、痛々しさも伴うドラマです。
 『今君の為に 色付いた朝が来る』、そしてラスト間際の『今君の為に 色付いた花が咲く』というフレーズ。その朝や花の色はおそらく、ひとときの時間を共有した「同じ色」とは異なる色なのでしょうね。 しかし、中島美嘉が歌っているのを聴きながら、その向こうにTERUのボーカルを想像してしまうのは自分だけではないはず。『同じ色の明かりを灯し合って』の高音のファルセット、きっとTERUなら熱唱するとこだなーとかすごく感じちゃいます。
 これはもう完全に「TAKURO節」なんだなあと感じたりします。…そして『SWEET DREAMS,BABY』というのは、これも同様に「矢沢あい節」なんだろうなあと。


posted by はじ at 02:35| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー企画もの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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