2007年03月08日

ASIAN KUNG-FU GENERATION「或る街の群青」

或る街の群青
或る街の群青
posted with amazlet on 07.03.08
ASIAN KUNG-FU GENERATION 後藤正文
KRE (2006/11/29)
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<拍を重視する音楽性が、現代的な世界観と情熱の両方を生み出す>

 わりと新曲のスパンが長く、取り上げるのはお久しぶりのアジカンですが、基本テイストはほとんど変わっていない模様。
 特にメロディラインの作り方は、今までの特徴をなぞっている感じ。細かく崩さないカッチリとしたメロディラインとか、急にハイトーンに上がってシャウトっぽくなるのとか、リズムが緩んでエスニックな雰囲気も醸しだされるCメロが入るのとか。
 メロの1フレーズの流れ、前半が高く勢いがあり後半は落ち着いていく、というパターンも多くないですか?

 彼らの生み出す音は、リズムをしっかり意識している感覚があります。あんまり流動的ではなく、シンプルな拍が常に感じられるというか。それは無機的、機械的なイメージにも繋がる一方で、心臓の鼓動のような動き出す衝動を想起させることにも繋がります。硬質なイメージと熱気を併せ持つアジカンの曲世界は、そうした部分によるところが大きいように思っています。
 そしてそれは歌詞も同じ。『画面の天気予報』『鉛色の街』といった都会を切り取る描写、そしてその中で『ぼやけた鈍い鼓動』を糧に『助走もつけずに思い切って飛び乗る/蹴り出す速度で/何処までも行けるよ』という強い衝動が描かれているわけです。

 熟語表現など、あえてカタい言葉を取り込む節回しは、今回はあんまり見受けられません。そのため、これまでよりも無機的/都会的/現代的な雰囲気は薄まっているような気がします。
 これはもしかすると、タイアップ先の映画「鉄コン筋クリート」に合わせての配慮なのかもしれませんね。内容はツカミしか知りませんが、街の描写や『君と僕で浮かべよう』『光だって/闇だって』あたりはおそらく作品を意識してのフレーズなのかなーと。映像を見る限り、舞台となるのは街は街ですがかなり猥雑な雰囲気ですしね。
 ま、その分、「僕」の意志が表に出てきているわけですが。


posted by はじ at 03:12| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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