2007年02月24日

UVERworld「君の好きなうた」

君の好きなうた (通常盤)
UVERworld TAKUYA∞ Satoru Hiraide Alice ice
ソニーミュージックエンタテインメント (2006/11/15)
売り上げランキング: 5515


<切なさも決意も…の「いいとこ取り」のスタイル>

 この曲リリース後に事件がありましたが、当ブログのコンセプト的にその辺のことは基本的に範囲外なので特に触れずに、楽曲のみで内容を見ていきます。悪しからず。

 シングルとしては初のバラードということで、いつものデジタルな疾走感はないです。どちらかというと泣き系のHIPHOPに近い雰囲気もありますね。
 細かい中で3連も混ぜ込んだメロディラインは個人的に好きです。乗る言葉もそのリズムに合わせた工夫をしてくれたら言うことなかったかなー。

 『好きだよと 今日も言えないまま』の「僕」。内側だけで広がる思いを、『会いたくて 君の好きなうたを繰り返し/口ずさんだ 帰り道』と、「君の好きなうた」に乗せているわけです。
 気持ちを伝えられないもどかしさはあるものの、この曲からはあんまり「片想いの切なさ」を感じません。それは『もう一度 誰かのために生きたいと思えた/この気持ちを伝えに行くよ』と曲中できっぱりと決意しているからかもしれません。また、『僕の全てを受け入れてくれる気がした』と相手への望みも確かだからかもしれません。

 迷いのある不安定な思いではなく、しっかりとした確かな思いが描かれている。そのこと自体は全然問題ないですし、HIPHOPぽい軽いリズムトラックと適度なストリングスの味付けと絡み合って、感動的に響いてきます。
 ただ、はっきりとそういう方向と決め手やっているのかなー、というのは疑問でして。『今日も言えないまま』⇒『この気持ちを伝えに行くよ』というのは、「言えない」切なさと「伝えに行く」決意の強さがちょっと混在気味かなあと。まあ、曲中でストーリーが流れていると考えれば、理解はできますが…
 また一方では笑顔や声やクセといった「君」の特徴を列挙している箇所もありまして。これはこれで感動的なフレーズなんですけど、上記の混在も含めて、ちょっと四方に内容が広がりすぎな気がします。全体としては、名フレーズは多いけどどこに感情移入したらいいか判りにくい、不思議な感じ。

 音楽のいいこと取りをするミクスチャーバンドのスタイルは、何かと物議を醸したりもしますが、新しい化学反応が生まれる場所にもなるのでいいことだと思っています。でも、どうも詞もいろんなパートのいいとこ取りになって、散漫になってしまっている気が…
 中心になっている「君の好きなうた」を口ずさむというシチュエーションはいいなあと感じますし、基本的にセンスは悪くないと思うので、もっと曲全体のコンセプトを明確に打ち出してほしいところかなと。


posted by はじ at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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