2007年02月10日

RADWIMPS「セツナレンサ」

セツナレンサ
セツナレンサ
posted with amazlet on 07.02.10
RADWIMPS 野田洋次郎
東芝EMI (2006/11/08)
売り上げランキング: 28385


<大事なメッセージを印象付けるため、言葉を絞りに絞って放つ>

 個人的には前シングルの「有心論」でその独自性と非凡さを認知したのですが、いまやすごい勢いで注目を集めつつあるバンドになってきています。

 冒頭から聴いていくと、いきなり英語でまくし立てるラップから始まり、ハードな海外バンドかと思わされます。メロに当たる部分はずっとそのまま英語。しかし、途中でようやく日本語詞が出てくると一転。馴染みやすいメロディラインと聴き取りやすい言葉になります。

 『楽しくないのに僕たちは 心に黙って笑えるから』などなど、チクッと刺さるようなフレーズ。弱くてズルい自分を曝け出すだけでなく、「僕たち」とすることで聴き手もそこに巻き込みます。
 けれどその一方で『優しくないのに僕たちは 誰かを守ってみたいんだ』とも言ってのける。誰もが弱い人間だけど、それでも誰かを守ったり一緒に笑ったりしていたい、そんな願望も同時に吐き出しているわけです。
 その根拠となるものは、『今の僕は ここにいるよ 大事な人もいるんだよ』ということ。自分の存在の肯定、そして大切な人の存在が、弱い存在である自分に諦めではなく希望を植えつける…という構図になっているわけです。

 展開としてはそれほど珍しいものではないにせよ、そのメッセージが強く迫ってくるのはなぜでしょうか。思うに、いくつかポイントが考えられます。
 まず構成。高速の英語パートがかなりの部分を占めているなかで、日本語の部分が非常に鮮やかに対比されているということは外せないかなと。目まぐるしいラップの後に、さくっと定型の覚えやすいメロディラインへと切り替わることで、強く印象付けができているなあと感じます。
 この日本語部分のフレーズそのものも、余計なものを省き核となるメッセージをぎゅっと凝縮していて。日本人なら日本語で勝負しろ、という主張もありますが、たとえばこの曲などは伝わりやすい日本語を絞ることによって、はっきりと楽曲における焦点を作る効果を生んでいるわけです。
 英語パートはなかなか聴き取れないし、詞を読んでもかなりわかりづらい、というか正直あんまり理解できていませんごめんなさい。ただ心象世界へのトリップっぽい内容で遠回りしている感がありますし、またここはメッセージを主においているというよりも音楽的・技術的なアピールが強いのではないかと思ったりもします。重要なメッセージはやはり日本語に込められているかなと。

 ハードな曲調に柔らかいボーカルが乗っていることもポイントですね。この融合はある種バンド名にも通ずるものがありそう。


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