2006年12月19日

ザ・クロマニヨンズ「タリホー」

タリホー
BMG JAPAN
ザ・クロマニヨンズ , 甲本ヒロト , 真島昌利

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<まだまだ立ち止まって考えたりせず、形を変えつつも前へ前へと>

 ハイロウズを解散し、シングル「真夏のストレート/天国うまれ」をリリースして、このままソロ活動にはいるかと思われた甲本ヒロトですが、再びバンドを結成です。真島昌利とのタッグはこれで3バンドめ、21年めの付き合いということになりますか。

 個人的には、ソロで自分の世界を突き詰めていってもらえたら、きっとものすごいものができるだろうと期待していたので、そこはちょっと残念。でも本人は、自分を彫り下げていくよりも、仲間とまだまだ走り続けていたいんだろうなあ…という思いを感じ取れるかのような一曲。
 「タリホー」とは、猟のときの掛け声だそうで、その言葉自体に意味は宿っているわけではなく。しかも『わいタリホー さめタリホー』ときたもんですから、その単語に意味を込めている、というわけでもなさそうです。
 他の部分も、綴られるフレーズのとりとめのなさからは、音楽だけでなく、言葉さえも勢いとノリで突っ走ろうとしているんだと感じます。

 その中でひとつ、この曲のメッセージをすくい出せるとするならば、それは『形は変わる 自分のままで』という部分に集約されるのかなと。「わいたりさめたり」し、『氷もほっときゃ 流れるぜ』『あのとき僕は ああだった』などなど、さまざまな形で「変化」につながる表現が目立つんですね。
 すべては変わっていくし、何にでもなっていく。それは活動の形を3回4回と変えることになったヒロトやマーシー自身に重なってもきます。だから『涙の記憶 消えたりしない』が珍しくもちょっと切なく響いてきたりしたのかも。
 もちろん決して後ろ向きではありません。とりとめのない詞は無軌道さを感じさせ、それでも「海」や「空」をはっきり志向していて、ノリのいい曲調と合わせてワクワクさせられます。あれこれ細かく考えず、まだまだ前に進んでいこうという意志は、まだ衰えてはいません。


posted by はじ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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