2006年11月30日

ORANGE RANGE「UN ROCK STAR」

UN ROCK STAR
ソニーミュージックエンタテインメント
ORANGE RANGE,ペチュニアロックス

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<自らと周囲に対する皮肉なのか、あるいはそうでないのか!?>

 ここ最近のORANGE RANGEの流れからしては、久々にロック方面に針が移動した感のあるナンバー。既発シングルの中では「チェスト」に近いかなと思ったら、10万枚完全生産限定盤という点でも一緒でした。でも、「Na Na…」のコーラスはやっぱり耳に残るようになっているので、完全にロックでキメに来たってわけでもなさそう。

 さてタイトルは「ROCK STAR」に否定を示すUNが付いています。こういうのはたまに見かける手法で、自嘲・自戒を込めた皮肉として使われるのがパターンです。
 で、レンジの場合はまあ何かと批判の矢面に立つことが多いので、その辺を考えて『侮辱されてキレたら/組み立てたばかりの積み木なんて蹴飛ばしてやるぜ』とか言ってるのかなあ、とどうしても考えてしまいますよね。そうだとしたら、彼らは何かにつけパクリパクリと言われたりしていますが、この曲のメッセージは一種の「自己パロディ」になるわけで。売られたケンカをスマートに返している感じで、そんななんだか西欧的なユーモアセンスはキライじゃないです。

 とはいえ、本当にそんな皮肉のきいたユーモアに徹しているかというと微妙に疑わしくて、悩ましいところだったりするんですけどね。というのは、歌詞の内容が皮肉っぽくないんです。
 『だってじっとしたって何もはじまらないよ!』というのは「チャンピオーネ」をはじめ彼らの他の曲でも見られる傾向のメッセージで、ロックとか自嘲とか皮肉からはかなり違ったもので。『アバンギャルドに女を抱くぜ』とかも。…どちらかというと、単純にロックな衝動を歌っているような感じ。
 何より、『youがUN ROCK STAR』って言ってるんですよね。あれ?じゃあ自分達は違うって主張なの?『俺はロックスター 派手なロックスター』って皮肉気味じゃなく本気で言ってるの?みたいな。…まさか、さすがにそれは、ね…

 ま、ジグソーパズルのピースを隠すとかのくだりは明らかに冗談ぽいですし。上記の「まずは行動あるのみ!」という立ち位置、そして『しがない君でもかまわない』あたりから考えると、≪たとえ本物じゃなかろうが、本物のロックスターになったつもりで、ノリノリで行こうぜみんな!≫という落としどころが、いくつかの意味で無難なのかなというところでしょうか。


posted by はじ at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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