2006年11月24日

TOKIO「宙船」

宙船/do!do!do!
ユニバーサルJ
中島みゆき,TAKESHI,HIKARI,船山基紀,352

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<見下ろす視点ではなく、横から呼びかける視点からの叱咤激励>

 10年選手のTOKIOですが、ここにきて中島みゆきの楽曲提供/人気を博したドラマ「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」の主題歌ということで、大きなヒットにつながりました。

 曲は、とにかく中島みゆきそのまま。アレンジはもちろんポップですが、メロディは歌謡曲だし歌詞も『その舟を漕いでゆけ おまえの手で漕いでゆけ』とか『すべての港が灯りを消して黙り込んでも』とか、そりゃ「地上の星」も髣髴とさせる内容でいっぱいです。
 長瀬智也の歌い方も、もともとのものもあるんでしょうけれど、やっぱり意識して真似ているような気が。やや粘っこめで、軽くコブシもきいていて、その後の伸ばしが朗々としていて。

 『その船は自らを 宙船と忘れているのか』と、「おまえ」の乗っているその船は空へと浮かび上がるためのものだと教える。そして、『おまえが消えて喜ぶ者に おまえのオールを任せるな』と、自分自身の力で宙へと向かうことを説いています。
 これ、中島みゆき本人が歌っているとすると、きっとそれは天からの啓示といった趣で、「おまえ」をはるか遠くから見守る「神の視点」からの呼びかけとして聴こえるものでしょう。しかし、長瀬智也が歌う今回の場合は、ちょっと違っていて。歌い方は似せているし、言葉は強い調子ではあるものの、上から見下ろす視点ではなく、船を漕ぐ「おまえ」と同じ視点、共に宙へと登っていこうとする者の視点からの言葉であるように感じられはしないでしょうか。
 たとえば、もし中島みゆき本人がドラマ主題歌として自ら歌っていたら、それはそれで面白そうですが、ここまでのヒットにはならなかったんじゃないかなあと。やっぱり「船を自分の手で漕ぐ者」と同じ、等身大の視点だったからこそ、共感を呼んだのではないかと考えたりするわけです。


posted by はじ at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(た行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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