2006年09月18日

木村カエラ「Magic Music」

Magic Music
コロムビアミュージックエンタテインメント
木村カエラ
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<軽快な音楽の中にいざなおうとする、和英を効果的に織り交ぜたメッセージ>

 すっかりモデルとしてよりもミュージシャンとしての地位を固めつつある木村カエラです。
 非常に軽快なテンポ、しかもそこかしこに短い小節が挟まってスピーディーな展開で進んでいく曲は、シンプルながらも心地よいです。

 英語が入り混じる歌詞になってますが、『雨なBOY/外はBeautifulでPerfectなeveryday』なんて過剰な言い方を見る限りでは、わざとおかしな言い回しにしているような遊び心を感じます。曲の颯爽としたテンポに合わせて、うまくハマる英語にしたというのもあるんでしょう。あとここ、「美しくて完璧な毎日」なのに少年は「雨降り」と言っているのは、内側に閉じこもりっきりだね、みたいなことが言いたいんでしょうね。

 さて、『あなたの中にねむるExciting/おこしてあげるわ』など、彼女の詞は、こうして他人にアクションを呼びかけるタイプが多いです。ここのほか「Exciting」という語が曲中に頻出しますが、これは「興奮」「熱狂」というような日本語を英語に置き換えたというよりは、はじめから「Exciting」という単語そのものを志向して使っているような感覚があります。言いかえではなくて、日本語では該当するもののない、この言葉でこそのメッセージというか。
 『くつをならし 高く高くJUMPして/あなたにかけるMagic Music』ということですが、これは「オズの魔法使い」を意識しているんでしょうかね。でもあの作品だと、「靴のかかとを3回鳴らすと家に帰ることができる」だから、魔法をかけるというよりは魔法を解く方法に近いような…


 最近1stアルバムとか聴いてみたりしてますが、やっぱり彼女の長所は、メッセージ性に富んだ歌詞ですね。既存のポップスの典型的な耳障りのよいフレーズに毒されていない、生の声。本人の資質なのか、もともと音楽畑じゃなかったことが幸いしているのか、とにかくありがちな言葉に終始するシンガーソングライターは見習ってほしいものです。
 デビュー曲「Level 42」とかは、やっぱり展開とか言葉の乗り方が雑っぽくて未だにそんな好きじゃないんですが、まあその頃から言葉は目を引くものがありましたし、その後どんどんよくなってきたなーと。


posted by はじ at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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