2006年04月29日

中島美嘉「CRY NO MORE」

CRY NO MORE
ソニーミュージックエンタテインメント
中島美嘉, 康珍化, 河野伸, Lori Fine(COLDFEET)

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<力強い祝福のサウンドに、力強さではなく、繊細さ弱さを込めて>

 昨年はNANAとしてロックテイストの「GLAMOROUS SKY」を出したりしてましたが、またいつものスロー路線に戻ってきました。今作はゴスペル風味の壮大さを感じさせる一曲になっています。本人的にも「アメイジング・グレース」を歌ってみたりするなど、実力を磨いて難しい壮大な歌を歌っていきたい、みたいな欲求があるのかなとも。パンチ力はそこまでじゃないけど、声質を生かした歌いこなし方で悪くないかも。

 『I don't wanna cry no more』と『あとどのくらい』と韻を踏んでいるわけですが、どちらも「強さ」を感じさせる言葉ではないです。むしろ、「弱い」自分だからこそ口にするタイプの言葉ですよね。『矛盾ばかりの 自分を生きてる』『この淋しさに/いつか終わりはあるの?』などからも、この歌から発せられている感情/メッセージは、弱さゆえの辛さ苦しさの吐露、また強くなりたい(=「泣きたくはない」)というものだと言えるわけですね。

 ゴスペルというのは本来賛美歌から来ているもので、生きる喜びとか祝福とか、本来はハッピーな内容と結びつきやすいもの…なんだったかと。ただ、そこに「弱さ」と「強くなりたい」気持ちを歌うというのは、むしろ彼女らしいんじゃないかなとも感じます。荘厳な曲調で幸せに満ちた歌、力強さに溢れた歌を歌うというのは、中島美嘉の声とはちょっとそぐわない気がしますし。そういう意味で、彼女らしくゴスペルサウンドを取り入れている、という印象を受けたわけです。


posted by はじ at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(な行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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