2005年12月29日

Every Little Thing「きみの て」

きみの て
エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
Every Little Thing, 持田香織, HIKARI, 十川知司, 伊藤一朗

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<少年「僕」のピュアな視点から、母性的な愛情を映し出す>

 さて、ELTです。このベテランになりつつあるユニットは、前回の「恋文/good night」で触れたことからほとんど変化なしっていう感じがします。つまり、一人称「僕」/どこかたどたどしいがゆえに共感を呼ぶ歌詞/CharaやYUKIのようなちょっとクセをつける歌い方、という辺りですね。

・一人称「僕」
 日本語の「僕」は、数ある一人称の中でも「少年性」を表せるぶんもっとも純粋さを感じさせられるものです。しかも本来的に性別の違う女性が歌うことで、より性的なものを感じさせないイノセントな響きにすることができるわけで…という話はどこだっけ、BoA「QUINCY/コノヨノシルシ」とか倖田來未「奇跡」とかでもしました。
 ただこの曲では、『僕へと触れつづけた/その手は やさしかった』とあるように、向かい合う相手のイノセントさ、包み込むような母性的な愛情を表現するためにも、「僕」でなければいけなかったのかなと思います。女性の「わたし」だと、自らが母性的な愛情を持つような種類の歌はいっぱいありますが、二人称の相手にそういう部分を見出すっていうのはちょっと違和感ありますよね。
 しかし、最近はヒット曲の傾向も世の中も男性の中性化が進んできているように見受けられますし、そのうち女性が男性に母性的な広い愛情を見出す日も近々来るのかもしれません。

・どこかたどたどしいがゆえに共感を呼ぶ歌詞
 なんか語弊がありそうで、ファンの方から怒られそうなんで補足しておきましょう。
 たとえば『さりげなく だけど 強く/僕はゆくんだ 君からゆく』とか、書き方からしてもそうですが、自分で言いながら自分で「そうだ、僕はこれから新しい場所へ進んでゆくんだ」と確認し、言い聞かせているようなフシがあります。それがほんとうに独り言、つぶやきのような印象を受けるので、生々しさがあるって意味で「たどたどしい」感じがする、ということなのです。

・CharaやYUKIのようなちょっとクセをつける歌い方
 これ、持田香織にっていうより、「僕」路線にちょっと合わないような気がするんですけど、どうでしょう。せっかく「純粋さ」を感じさせられるのに、まっすぐじゃない歌い方をしているってことなので。

 あとこの曲の特徴としては、メロ部分では前倒しの食ったリズムなのに対し、サビで急に拍どおりのかっちりしたメロディになる、というところが聴いていて面白かったですね。このリズムのノリの変化は、サビの印象付けに一役買っているなと。


posted by はじ at 21:44| Comment(1) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
一青窈さんの 場合は、 有気音で 強く表現できるから、 「僕」を使うと 言ってます、男女は関係なし。
BOK 一音節で 発音。
(わ)(たっし) 外人の日本語、二音節。
ワ・タ・シ 3音。
Posted by mmx at 2008年04月20日 18:30
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