2005年12月23日

木村カエラ「BEAT」

BEAT
コロムビアミュージックエンタテインメント
木村カエラ, kaela kimura, 奥田民生

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<ポップさよりもストレートさを重視した、自らの性格を貫くスタイル>

 奥田民生の作曲。というのが一聴してわかるくらい、シンプルなコード&メロディライン。心なしか、木村カエラ本人の詞もどことなく奥田節っぽくなっているような。『ここから何をつかむやら/一体何を探すやら』みたいな、砕けた感じの言葉遣いとか。
 むしろはじめて聴いたときは声がなんか違って聴こえて、木村カエラなの?とか思っちゃいました。今までよりずっと低く響いているような。音域も確かに上のほうがぜんぜん使われてないけど、でもそこまで低いってわけじゃないので、あえて太くドスきかせようとして歌っているんじゃないかなと。

 個人的には、奥田民生イズムを継承してくれる女性シンガーが出てきてよかったなーと思いました。PUFFYはほら、あくまでもダラダラ感脱力感のみなわけで、シンプルな気持ちをシンプルに歌にしてシンプルに進んでいこうという率直さという点で、彼女は�常に共鳴できているような感じを受けました。

 ただそれはあくまでも木村カエラ個人の性格的な面であって、聴き手が彼女にそれを望んでいるかというとまた事情は変わってきます。モデルやタレントとして今や本人の人気はどんどん広がっているなか、こういう遊びのないストイックな方向の曲というのはあんまりウケないんじゃなかろうかと、ちょっと心配です。本人の資質は、デビュー曲からずっと「人に流されずあるがままに生きる」みたいな詞を書いている(それでいて、きちんと自分の言葉で書けている)ことからも、奥田民生のスタンスと親和性高いのは疑いようがないとこなんですが。ただ、タレントとしての彼女のファンが期待しているのは、もっとポップな曲なんじゃないかなーと。
 前作「リルラ リルハ」からそういう傾向はありましたが、一段とシブくなった今作。これからもファン受けとかよりも、自らのやっていきたい道を突き進むのでしょうか。
 まあそれはそれで、信念を持って取り組んでいると評価されそうなところではありますが。


posted by はじ at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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