2005年08月08日

KinKi Kids「ビロードの闇」

ビロードの闇(通常盤)
ジャニーズ・エンタテイメント
KinKi Kids, Satomi, CHOKKAKU, 上田ケンジ, 十川知司, 吉田健, 家原正樹

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<哀愁漂うラテンムードの曲調に乗った、雅語的な言葉でつむがれる「東京砂漠」>

 さて、キンキとしてはもはやお馴染みといってもいい、「僕の背中には羽根がある」「Anniversary」などの流れを汲んだ、哀愁ラテン系サウンドです。もうお手の物、といった感じですね。ジャニーズの中では、こういう物悲しい方向性の担当は彼ら、と割りふられているかのようです。

 ただ今回は、妙に凝った言葉遣いが特色。『砂漠のように辛辣なこの都(まち)の片隅』で「キミ」を『擁き(だき)寄せ』たりするわけですが、ルビ振らないとわからない当て字がたくさん。
 エキゾチックな曲調に導かれて、都会を「砂漠」と表したり自らを『彷徨人(さまよいびと)』と言ってみたりしているんでしょうし、そんな茫漠とした世界のイメージの中でただひとつ「キミ」だけが大切…という曲世界観を作っているので、あんまり砕けた言葉よりも、物語的、詩的なフレーズのほうが確かに雰囲気ができやすいかと思います。
 でもちょっと、さすがにやりすぎなような。『この澪つくし守るよ』とか、和歌の掛詞だし。しかもわざわざそう書く意味がわからないし。普通に「身を尽くし」って書けばいいんじゃ…なんで?

 あと、こうした言葉の耽美的表現は、どっちかつーとタッキー&翼の守備範囲ですよね。うーん、やはり男性アイドル業界では、「等身大」型から「憧れ」型への回帰が始まっているのだろうか。興味深いです。
 「憧れ」型うんぬんに関しては、タッキー&翼「仮面」の記事を参照ください。

 しかし彼ら、哀愁漂う曲になると、終末的なイメージになりますね。信じられるのは僕と君だけ、みたいな。そういうヒロイズムも展開できる点では、やっぱり非日常的なキャラクターも持ち合わせているのか。芸風広いですね。


posted by はじ at 00:40| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー男性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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