2005年07月19日

ORANGE RANGE「ラヴ・パレード」

ラヴ・パレード
ソニーミュージックエンタテインメント
ORANGE RANGE

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<シチュエーションを描くことで、「等身大」として伝わりやすくなるメッセージ>

 「電車男」とORANGE RANGEというのはなんだか妙な組み合わせなはずなのに、なぜか違和感がありませんね。なんでしょう、「電車男」の生まれたオタク・2chという文化も、軽薄な若者の代表格・パクリ論争の槍玉に挙げられっぱなしのレンジも、閉鎖的/開放的と正反対と言っていいくらいにベクトルが違っているけれど、どちらも「偏見や敵が多く、だけどその中で成功らしきものを収めている」という部分で一緒だからでしょうか。
 ちょっと苦しいかな。

 君が部屋に来るからと、朝までかかって部屋の掃除をしている、というシチュエーション設定がありまして。で、これが非常にいい味出していると思います。以前、「花」の時に“どうも自分の言葉でつづっている感じがしない”と批判した点を、どこか頼りなさげな「俺」をきちんと描くことで、解消できているように思ったんですね。等身大のキャラクターが息づいているので、後半の『「壁」なんかなかった 自分で作ったもんだった』なんて部分も実感として受け入れられます。
 あ、口語体なのも影響あるかもしれませんね。顔文字や『信じれる』はちょいとどうかと思いますけれど、でもわざとそういう若者的な記号を出そうとしてるんじゃなく、自然と出せている(単に無意識なのかもですが)ので、より等身大っぽさが裏付けられるのかなと。

 ま、それでも後半は完全にメッセージ性に終始しちゃっているので、せっかくのドラマ設定を最後まで描いてほしかったなーとか、そういう不満は若干ありますけれどね。せっかく『午前四時』まで掃除しているって設定があるのですから、夜が明けて陽を昇らせてみる、とか。
 最後にサビではなくラップを持ってきて畳み掛ける、っていう構成自体は面白いし、勢いを持たせることができて、うまくいってるとは思うのですけれど。


 「パレード」と言ってますが、確かに「行進」の雰囲気があります。『Oh ベイベー』と繰り返す箇所のせいでしょうか。がむしゃらに前に行こうという雰囲気があってよいですね。
 『君と僕のラヴ・パレード』って二人だけでパレードもないだろ、とツッコミを入れた方も多いかと思いますが、まあ「僕」の気分的にはそれくらい華やかなんでしょうね。また、「パレード」→「祭り」という「電車男」側のキーワードへの関連性も含まれているんじゃないかなと。唐突に出てくる『友の後押し』とかも、きっと…


posted by はじ at 01:15| Comment(0) | TrackBack(1) | J-POPレビュー男性(あ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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