2005年07月09日

Crystal Kay「恋におちたら」

恋におちたら
ERJ
Crystal Kay, H.U.B., Shingo.S, 渡辺なつみ, Jamelia Davis, Ashley Ingram

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<広がりから収束し、じっくりと聴かせるサビがずっしりとした重さを持つ>

 この冬に出ていた前曲「kiss」は静かにロングセールスを続けていたのですが、今回は一躍、メジャーな位置で長いこと君臨しています。ドラマ主題歌に抜擢されたってのもありますが、でもそうしてテーマに採用されたことを含め、ちょうど上り調子だったのではないでしょうか。

 注目なのは、曲構成です。
 とにかく、サビのキーが低いのです。全然声を張り上げません。Bメロのほうが基本的に高く、かなり上下に動くなどしています。導入の落ち着いたAメロ、広がりのあるBメロときて、サビでまたどっしりと安定する。なので、サビの『君が大切なものは何ですか?』あるいは『ずっと守ってくと決めた』というメッセージが、聴き手に重みや、静かな力強さを与えてくるのではないかと。
 これは、Bメロのテクニカルなハイトーン部分をさらりと歌いこなせていないと、そちらのほうが意図せず盛り上がってしまうという不恰好な形になってしまうので、なかなか難しいところがあるかと思いますが。
 また、全体を通してメロディラインに統一感があるのもポイント高いですね。

 「サビが低い曲」というのは、本当にヒットチャートにはなかなかないです。それを「大して盛り上がらない曲」ではなく「味わいのある曲」として聴かせることというのは、なかなか難しいですからね。この曲の場合は、「わかりやすいメロディ+ややトリッキーなリズム」にすることで、印象付けを強くしたりもしています。その辺りもきっと成功の要因でしょう。

 詞は特にコメントないですね。サビで、繰り返すリズムにちょうど反復する語を乗せるテクニック、なんてのはそれほど珍しいものでもないですし…
 あ、『i love you』って「I」じゃなくて、小文字なんですか。ふむ。これは…主語の強さを弱めて、「私」=「あなた」と同等な感覚を持ちたい、ということなのかなあ…なんて、こんなふうに聴き手の想像力を膨らまさせる小粋なテクニックですね。この曲を好きな方は、各自この「小文字の『i』」の意味を自分なりに解釈してみると楽しいかもです。


posted by はじ at 17:38| Comment(1) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
あ、書き忘れてましたが、<br />
タイトル「落ちたら」ではなく「おちたら」なところ、<br />
平井堅「瞳をとじて」的なものを感じさせますね。<br />
作詞は本人じゃないっぽいですし、<br />
おそらくは<あえて>ひらがななのでしょう。
Posted by はじ(管理人) at 2005年07月09日 17:42
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