2005年04月12日

柴咲コウ「Glitter」

Glitter
ユニバーサルJ
柴咲コウ, 華原大輔, 田辺恵二

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<オシャレになったけど、やっぱりどこか病んでいる>

 さて、ずっとどこか日本的な雰囲気で、ゆったりしたバッキングの曲が多かった彼女ですが、ここへきて軽快なジャズセッション風味の三拍子です。しかも違和感ないですね。
 今まで「ちょっとどこかミステリアス」さを漂わせることで人気を獲得してきたところがあると思いますが、すっかり「世界の中心で、愛を叫ぶ」でメジャーになったので、今さらミステリアスもない、ということでしょうか。で、路線を、「トップスターのスタイリッシュな音楽活動」な感じに変更した、とか。

 ただ本人の作詞は、やや病んでます。部屋で恋人を待てどもやって来ない、夜はただ過ぎていく…そんな内容なんですが、ひたすら彼が帰ってくるのを待って料理を用意して笑顔になって、何日も待ち続ける、とか、かなりギリギリなシチュエーションです。しょっぱなから『生き急ぐ人達』とか、『くたびれた心 燃やして/残るホコリは純粋』とか、妙にマイナスの言葉を入れてきてもいて、この不健全な方向はきっと狙ってやっているんじゃなく、本人の資質なんでしょうね。
 まあ、そのおかげで「単なる雰囲気だけの音楽」にならずに済んでいて、自分なんかにはなかなか面白いです。曲だけ聴くと明るいパーティーの風景のようなのに、実は独りぼっちを紛らわすために明るくなろうと言い聞かせている、と。

 速い三拍子のスイングで、かなり歌いにくいと思うんですが、いい線いってるんじゃないでしょうか。こういうのは頑張ってリズムをとろうとしていると絶対にわかってしまう野暮ったさが出てくるんですが、けっこう自然に歌えてるんじゃないかなと。たぶん、いろんな方向でバランス感覚がいい人なんでしょうね。


posted by はじ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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