![]() | ネガイ/バースデーイヴ TiA, 渡辺なつみ, 大野宏明, H.U.B., Face 2 fAKE ERJ このアイテムの詳細を見る |
デビュー曲「Every time」でビックリさせられて以来、勝手に注目している17歳の新人TiAの3rdです。
超シンプル&オーソドックスなバラードで、まあきっと魅力である声の良さを大々的にアピールしたかったんだろうなという計略がはっきり見えてまして、それが成功したのかどうなのか、それなりに有線なんかでも流れているようです。試聴はこちら。なんか雰囲気だけでなく、メロディラインやコードまで、MISIA「Everything」っぽいですね。声質はけっこう違いますけど。
似ている曲があるから、ってわけではなく、フレッシュさに欠けるような。本当に何のひねりもないんですよ、今回。「いい歌でしょ」ってオーラ出しまくりで、確かに悪くはないんだけど、「Every time」で見られたようなみずみずしい感性が、かなり無視されているような気がするんですよね。
作詞も作曲もクレジットは完全に外部委託でして、曲調といい『私だけの あなたでいて』『つないだ手のぬくもり』など定型的な詞といい、型どおりの曲を作って押し込めているような感じ。売れ線を狙うのは非常に職人的な難しさがあり、それ自体が悪いことじゃないんですけど、でも今回は歌い手の魅力をいくらか殺してしまっていると思うんです。
ま、自分が入れ込んでいるだけの話って噂もありますが。
とにかく2nd「流星」の記事で心配したことが起こってしまった、という感あり。もっと自由にやらせてあげた方がいいと思うんですけどねー。
ただ、全部自作しろ、とは言いませんが。c/wの「バースデーイヴ」は、やはり自作曲ではないけど、いい味出てるんです。こうやって他人の作った曲を歌いこなしていくのは、ステップアップしていくにはプラスに働くはずですし。
なのでやっぱり今回の問題は、できた曲が「狙い過ぎ」な点だったなと。今回だけならいいんですけど、これからもこういう路線でいくとしたら、やだなー。
とりあえず、方向性を見極めるため、1stアルバムを聴いてみることにします。