2004年12月13日

浜田雅功と槇原敬之「チキンライス」

チキンライス
浜田雅功と槇原敬之, 松本人志, 槇原敬之
アール・アンド・シー・ジャパン

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 まあみなさんご存知でしょうが、音楽トーク番組「HEY!HEY!HEY!」にて誕生した特別ユニットです。
 浜田雅功が歌、槇原敬之作曲、いや何よりもポイントなのは、松本人志の作詞でしょう。同じ番組から誕生したH Jungle With tを筆頭に、浜ちゃんが歌を出すたびに松ちゃん詞書かないかなー、「エキセントリック少年ボウイのテーマ」とか「タクシードライバー」に代表されるお笑い系じゃなくて、ってずっと思っていて、それがようやく実現したのでとても嬉しいです。しかも、きっとユーモアと味のあるいいものになるはずだ、という期待を裏切らない出来で。

 なんつーか、親に気を使ってチキンライス、っていうのがもう、すごくよくわかって。自分も、別に家がそれほど貧乏だったって訳じゃないんですけど、なんかファミレス行ったりすると高いもの頼めなくて。ハンバーグとかステーキとか鉄板系のものじゃなく、いつもドリアとかスパゲティとかのライトミール系、しかもその中で一番高くないやつばかり食べていた記憶があります。ちなみに一番安いのも、逆に親が「遠慮してるの?」と思うんじゃないかと考えて頼まなかったり。そんななので『豪華なもの頼めば二度とつれてきては/もらえないような気がして』というのとはちょっと違うんですが、でも、沁みてきてしまいます。
 『今の子供に理解できるかな?』ってのは、マッキーの近頃の傾向も頭にあってちょっと説教臭いかなーと感じてしまうのですが、浜ちゃんの声とキャラクターでいくぶん中和されてますし、2コーラスの貧乏自慢どうこうというくだりを読むと、ちゃんとその辺もフォローされています。『せめて自慢くらいさせてくれ!』みたいな愚痴っぽさを、ちゃんと自覚しているわけで。

 全体としてちょっと気の利いたエッセイみたいな内容になっているわけですが、でも最後の赤坂プリンスどうこうへと続く内容の飛躍は、やっぱりエッセイでは表現できない、「歌」の持ち味だと思うのです。ちょっと夢の中っぽいですよね、この最後のとこ。浜ちゃんなら実際に赤坂プリンスも七面鳥も楽々でしょうけど、日本のクリスマスの、楽しむ人もそっぽを向く人も否応なく巻き込まれる、『お祭り騒ぎ』の軽いトリップ感が浮かんできているように思います。

 やや問題なのは浜ちゃんの歌唱力で、あれっこんなにヘタだったっけと思ってしまったり。
 今回はけっこうテンポの早い三連リズムで歌いこなすのがかなり難しいとは思うんですけど、ちょっと曲に乗りきれてないとこがわかりやすくなってしまっていて。さらっと語るように歌ってこその歌なのに、やや不自然さが目立つというか。
 まあ、もちろん、その不器用さががまさに「味」だとも思うので、マッキーが歌ったらもっと「完成度」は高くなるだろうと推測できる一方、「名曲度」が上がるかというと、微妙なとこかなと。
 ただマッキーのコーラス(だよね?)が、ふんわりと絶妙なサポート具合になっているんで、かなり助けられていたりもします。やっぱ歌うまいなあ槇原。


posted by はじ at 22:13| Comment(1) | TrackBack(0) | J-POPレビュー企画もの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私は、一昨日聞いて「歌、上手い」と思って
思いっきりCDを、買いたくなりました。
このチキンライスの詞の中で、「親行考」
と言う詞がありました。
人は自然に弱いから、こう言う物や、
人に救いを求めると言う、仮説があります。
もしこの仮説が実現できるように
頑張って頂きたいと思っています。
Posted by 奥村明日香 at 2008年04月15日 19:39
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