2004年10月11日

ソニン「ジグソーパズル」

ジグソーパズル
ソニン, THETA, 高橋諭一, 尾崎豊, 李承稿, 野村義男
ハーモニープロモーション

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 すっかりスレちゃったよなあ頑張ってほしいもんだ、とか、なんか境遇で売っていてあざといよなあ、とか、それぞれいろいろご意見はあると思います。が、この曲、普通に怖いです。アップテンポでシニカルな内容を歌っているわけですが、普通だったらいくら皮肉を利かせても一応「希望」めいたものを入れておくのがお約束なんですけど、この歌にはそれがないのです。それこそ、一ピースも。

 タイトルの「ジグソーパズル」を人生に重ねているわけですが、「ピースをはめ込んで完成させていく」のではなく、誰もが『どこかで失くしたピースを外したまま生きる』と、欠けていく方向で描いているって時点でまず暗い。で、例えば今のミスチルならば、そこからきっと「欠けたものは戻ってこないけどきっと代わりになるものがあるはずでそれを探しに行こう」という感じにまとめるんでしょうけれど(っていうかそんな曲が実際にあったような気がする)、そういう要素もまったくないです。
 さらに、『愛にすがって、夢にすがって、/繰り返し希望見出して』とあって、これで「思い通りにならないことが多いけど、それでも生きていくしかないんだ」というこの手のお定まりの結論に着地するかと思いきや直後に『失望を手に入れるんだ』ですしね。浮上する可能性を示唆することすらされてません。まさに泥沼。
 つんくも、悲惨な境遇に乗じてはいましたけど、でももっと茶化すような方向でやってきてたんですよね。それはそれで道化みたいで悲劇的だったんですけど、ひとり立ちし始めたら今度は笑いもない世界になっちゃって、さて彼女はどこへ行くんでしょうか。心配です。不安というより心配。

 ところでソニンは、巻き舌とかこぶしを、ちょっと勘違いしている気がします。それはむしろ独特の味になっている気がしなくもないんですけどね。早口でまくしたてるところとか、ちょっとだけ日本語から浮いた感じなのとかも、言葉を聴き取りやすくしてくれてますし。


posted by はじ at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(さ行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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