2004年10月07日

RAG FAIR「君でなければ」

君でなければ
RAG FAIR, 財津和夫, 光田健一
トイズファクトリー

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 歌詞がちょっとばかり古風な印象だなあと思ったら、財津和夫作詞作曲なのですね。なるほど、だから『ぼくと君だけの 思い出のシアター』みたいな言い回しが出てくるわけですね。なんだか納得。いや、印象だけであんまり根拠とかないんですが。

 印象だけでしゃべってもアレなんで、根拠のある話をしましょう。
 この曲、『君じゃなきゃ 君でなければ』なんて、二度の「君」のとこのリズムをただ反復させるんじゃなく二度目を三連符にすることで重みを増やし、実に効果的に「君」に呼びかけてるんですけど、その「君」からはすでに別れを告げられている状況なんですよね。だからすごく未練がましい歌、なはずなんですけど、あんまりそうは響いてきません。曲調が爽やかで明るいためでしょうね。
 ここで、財津和夫のチューリップ時代の名曲「サボテンの花」や「心の旅」という名曲もまた、別れを歌っているのにあんまり湿っぽくなかったことが思い起こされてきます。むしろ愛が実った内容の「青春の影」のほうが、こっちも相当爽やかですけどまだ陰りが見えますし。まあこの辺の有名どころしか知らないんであんまりどうこうとは言いにくいですけど、明るい曲調に別れの心情を乗せることで、独特の情緒をかもしだすのが得意なんだろうなあと思うわけです。

 で、そうした曲をRAG FAIRに提供したというのは、なかなか相性がよかったかと。明るめで健全なイメージありますし、コーラスという形態も影響してるんでしょうけど、うじうじしているわけじゃなく切々と忘れられない想いを歌い上げる、という微妙なバランスに、うまくはまっているかなと。EXILEとかが歌っていたらたぶんあんまりよく聴こえないと想像します。まあ相性なんですけどね。
 サビ直前の教会音楽風なとことか、好きです。コーラスワークっていいですよね、メロディに呼応して、裏で柔らかく和音を移り変わらせていって。もちろん聴かせる側もそこがウリなわけで力が入ってるんでしょうけど、ただちょっと間奏のとことか、ピアノと相まって、わーっと高まりすぎでないですかね。まるでアウトロみたいで、そのままフェードアウトして行きそうな感じです。出来自体はいいんですけどねえ。


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