2004年09月06日

川嶋あい「マーメイド」

マーメイド
川嶋あい, Ai Kawashima, NAGASAWA, ieP
ソニーミュージックエンタテインメント

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 タイトルの「人魚」の物語になぞらえて、思いをそっと断ち切ろうとする女の子の心情を描いています。
 なんというか、ピュアさが思いっきり前面に出てきていて、ちょっとひいてしまいます。なんていうか、夢見る女の子の日記を読んでいるような、どうも落ち着かない気恥ずかしさ。別れの時とか幸せだった日々とか現在のまだあの頃を忘れられない一人の「私」とか、場面があれこれ飛ぶのもそうだし、『空飛ぶ人魚になれたのなら』なんてのもみんな、現実とはまったく異なる世界、空想が繰り広げられている感じ。
 うん、だから『あなたはもし私が見えたら/追いかけなくていいから』なんて台詞が、どろどろと締め付けられるような感情ではなく、悲しくも強い決意然として見えるのでしょうね。涙浮かべつつの笑顔で「私は平気だよ」と言う、あのスタイルです。そういうのってどっちかというと、男の子をときめかせるよりは、女の子の共感を得やすいものだと思います。
 なので川嶋あいは、女性シンガーというよりはむしろ、純愛系少女漫画の系譜に属するんじゃないかなと思うんですよ。

 ふわふわしたつかみ所のない声も、ファンタジックなピュアさには適してますよね。I WISH名義でヒットした「明日への扉」もこないだの「525ページ」(あ、こっちですでに少女漫画っぽいって言ってたや)にしても、ほとんど声を伸ばしたりしないで、細かい音符をさざ波立たせるように歌わせていて、声の特性を実にうまく利用しているなと。


posted by はじ at 18:20| Comment(0) | TrackBack(0) | J-POPレビュー女性(か行) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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