2004年07月17日

RAG FAIR「HANA」

HANA
RAG FAIR, 近藤金吾, 引地洋輔, 光田健一, 小田和正
トイズファクトリー

このアイテムの詳細を見る


 精神的な比喩として花を使うのは、やっぱりあの曲以降増えて(以下略)
 いや、まあ、別にそういう狙いはないにせよ、かなり拓かれきったモチーフではあるわけで。涙を糧として育っていこう、みたいなのもわりあい見られるパターンですし。まあそれだけ「花」というのは教訓にしやすい上に詞のイメージとしても美的で、使いやすいということなんでしょう。
 花のようになりたい、という歌詞はだいたい二種類の方向性があって、ひとつは「花のように美しく咲き誇りたい」という感情、もうひとつは「花のように無欲で、穏やかでありたい」という感情。まあ、前者が「バラ派」で後者が「タンポポ派」とでもしましょうか。
 この歌は、『あたたかな花でありたい』というフレーズを待つまでもなく、タンポポ派のスタンスです。『ささやかな奇跡』だとしても、小さく目立たない花だとしても、『何度でも何度でも咲く』というような、内に秘めたしたたかな強さを持っていたい。飾らない等身大の自分を成長させていきたい、ということでしょう。『背伸びすることに疲れた』とあるように、無理のしすぎはよくない、あるがままで、これはやはり「世界に一つだけの花」と同じですね。いや、べつに責めているわけではなく、こういうメッセージが今は受け入れられる風潮なんだなあ、と思うだけです。

 いいなあと思うのは、歌が実に余裕あるところですね。リードボーカルが高音域までほとんど出張っていかなくて。爽やかで広がりがあるし、メッセージ内容の丈に合った曲展開だなあと。
 ビートはけっこうきいてますけど、でも耳に強すぎないのは。声でリズム隊を表現しているからってのが関係してるんでしょうかね、やっぱり。溶けやすいというか。でも、ベースがちょっと気になるなあ。もっと声っぽくない渋さが欲しいかなあと。贅沢でしょうかね。


この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。